金あらばと思ふ仮定の実りなさ急に稼ぎの増えるものかは

【読み】

 かねあらばとおもふかていのみのりなさきふにかせぎのふえるものかは


【大意】

 お金があればと考える仮定の実りのなさよ。(何もせずに)急に稼ぎの増えることがあろうか(滅多にあるまい)。


【附記】

 親鸞(1173-1263)の作と伝える短歌を本歌取りした狂歌である。

 お金が十分にあったときにどうするかを考えることは必ずしも悪いことではないと思う。問題は、お金のないことを免罪符のように口にして思考を停止することに思える。


【例歌】

 明日ありと思ふ心の仇桜あだざくら夜半に嵐の吹かぬものかは 伝親鸞歌

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