百年の俳句暗黒時代へとなるをさびしく思ふころかも

【読み】

 ひやくねんのはいくあんこくじだいへとなるをさびしくおもふころかも


【大意】

 百年の俳句混迷の時代になりつつあることをさびしく思うこのごろである。


【附記】

 正岡子規(1867-1902)、夏目漱石(1867-1916)や内藤鳴雪(1847-1926)が去って高浜虚子(1874-1959)や河東碧梧桐(1873-1937)らが俳壇の指導者的立場になるころをもって俳句暗黒時代に突入するとの筆者の俳句史観による。但し必ずしも人材が枯渇したと考えているわけではない。それに比すれば、同時期の短歌はいますこし才能(与謝野晶子、若山牧水、石川啄木、寺山修司、俵万智、枡野浩一等)に恵まれてきたかと考えている。

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