死にたいとつぶやく声が六畳の間にひろごりて消えて入るまで

【読み】

 しにたいとつぶやくこゑがろくでふのまにひろごりてきえているまで


【大意】

 死にたいとつぶやいた声が六畳間にひろがって消え入るまで。


【附記】

 死にたいと口にすることはあっても速やかに死ぬためになにかをした例はない。ここに苦しむことなく確実に死ぬ手段が講じられたとして、執筆時の筆者はその利用を見送ることだろう。それくらいにはこの世に未練がある。

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