あをによし奈良の都を一望にながめし夜は忘れざりけり

【読み】

 あをによしならのみやこをいちばうにながめしよるはわすれざりけり


【語釈】

 あをによし――「奈良」「国内くぬち」にかかる枕詞。


【大意】

 奈良の都を一望のもとにながめた夜を今なお忘れずにいることである。


【附記】

 かつて、冬のある夜に奈良市内にある眺望をほこるレストランで食事をしたことを思い出しての作。


【例歌】

 世間よのなかを常なきものと今ぞ知る奈良の都のうつろふ見れば 作者不詳

 堀江より水脈みをさかのぼるかぢの音の間なくぞ奈良は恋しかりける 大伴家持

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