黄色なる日暮れの空にうばたまの烏のゆくを見れば楽しも

 黄色きいろなる日暮ひぐれのそらにうばたまのからすのゆくをればたのしも


【語釈】

 うばたま――「( 枕詞 ) 烏羽玉が黒いことから、「闇」「夜」「夢」などにかかる。ぬばたまの」(大辞林 第三版)。


【大意】

 日暮れの黄色い空にからすが飛んでゆくのを見るのは楽しいものであるよ。


【補説】

 黄色い空と黒いからすの対比。

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