第54話 格差

は、確実にあると思う。


食費を削り、消費税があがることを真剣に心配し、明日やっていけるのだろうか。


今日はよかった。


明日はどうなるか分からない。


考えることはお金のことばかり。


こういう人が多い世の中は、「幸せ」といえるのだろうか。


確かに、そういう状況にあっても、私は「幸せ」という人もいるかもしれない。


共感をもとめるわけではないけれど

確かに、そうだと感じる人が多ければ、それは「事実」だと思う。


のんびりした時代があった。


それなりに仕事に就ける時代があった。


人口は今より多かったのに。


何かが崩れてしまった。


知ってか知らずか。


何がそうさせてしまったのか。


便利だと思ったものが、実は静かに蝕んでいる。


そんなことはわからない。


分からないようにしてある。


あからさまに、ここですよ。


なんていわない。


もっと、細かく、末端はわからなくて

だけど、確実に効いている。


そんな気がしてならない。


派遣の時給が、十年前と変わらない。


物の値段は高くなっている。


普通に考えて、暮らしが楽になる「はず」がない。


何かを削って、やっと生きる。


「おぎゃあ」と生まれた子供が、夢見れるのだろうか。


どこに、フォーカスしていくか。


「ストレス」社会という。


先日テレビを見ていたら、廃品の家電やらなんやらを一般の人が、ぶちこわす

アトラクションがあって、その様子を見ていたら、怖くなった。


電車に乗っている人たち

何にも言わないけれど

そういう「怒り」やら「不満」やらいろいろなものを積んでいる。


恐ろしい。


誰が、声をあげるのだろう。


何か、劇的なことがない限り、「良くなる」ことはないと思う。

悲観論でなく、「現実」


そう感じない人が多くいれば、それも「現実」


だけど、心の底から、私は「幸せ」ですと

胸を張って言える人はどれだけいるのだろう。

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