第53話 人生は楽しむもの

生きているのがつらい。


つらいけど、寝たら、明日が来る。


そう思っていた。


だけど、寝て、明日が来ない人もいる。


その現実を忘れていた。


生きているということは、それそのものが、素晴らしい。


生きているから、何かをすることができる。


誰かを勇気づけることができるかもしれない。


一人が好きでもいい。


自分は誰の役にたっていない。


そう思っていた。


でも、「生きる」権利をいただいている。


ある日、交通事故にあって、死んでしまうかもしれない。


それは、それで。


でも、今、現在は、生きている。


息をしている。


テレビだって見ることができる。


お菓子を食べようと思えば、コンビニに行ける。


思い立って、ファミチキを買うこともできる。


それって、「幸せ」なのでは?


ささやかな、ほんのわずかな、そこに、幸せを見出し、


人生を楽しめたらなあ。


希望的観測。


読書だってできる。


スポーツだってできる。


ネットを探せば、仲間募集だって、いっぱいある。


気分が落ち込んだ時、そこにずっといたいと思うのは誰なんだろう。


明るくすることも、暗くすることも


自分次第。


自分の知らないところで、何かの役に立っているかもしれない。


あずかり知らぬ。


集団。


一人ではない。


どこかしこに人がいる。


影響しあっている。


いい影響も、悪い影響も。


現在進行形だから、明日は落ち込んでいるかもしれない。

そんなに強くない。


でも、このままでは終わりたくない。


せっかく、「生きて」いるのだから。


毎日がたのしくてしょうがない。


そんな「私」に「私」はなりたい。

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