娘の夏休み自由研究の題材は『二酸化炭素』だった。

娘の夏休みの自由研究の題材は「二酸化炭素」だった。

　娘は小４の時、夏休み自由研究の題材に『二酸化炭素』を選んだ。

ドライアイスについて調べたり、妻と一緒に楽しくラムネや炭酸ジュース、カルメ焼きなどを作っていた。

　妻が、 「他にもドーナツやホットケーキに入れてみても面白いかもね？」

なんて言ってたので、私も父親として、良きアドバイスをしておかなければ！と、

『「シュワシュワ茶漬け」とか「シュワシュワソーメン」なんか試せばどうだ！』

と素晴らしい提案を。

　 最近父親の言うことにほとんど耳を貸さなくなった娘、今回は興味を持ったようで、やってみる事に。

で、まずは「シュワシュワ茶漬け」にチャレンジ。　もちろん成り行き上私も試食。

　結果…　最初にちょっとシュワッとしただけで、なんとも酸っぱいお茶漬けに。

　一緒に試した娘も同じ感想。

妻がネットで調べてみると、泡の抜けた炭酸水は酸っぱいものらしい。

というわけで、酸っぱいソーメンはなおさらイヤなので、試食実験はこれでおしまい。

　これではいけない！　名誉挽回とばかり、以前ネットで見た、

　何万人のも命を救ったという「蚊取りボトル」（砂糖水とイースト菌でできる二酸化炭素で蚊をおびき寄せるというもの）を作ってみては！　とも提案してみた。

　結果…発酵がうまくいかなかったのかボトルの中に蚊はおらず、その代わり、砂糖目当てにやってきた蟻がいっぱい浮かんでいて…

「研究というものには、失敗がつきものなのだよ」

というような私の負け惜しみには耳も貸さず、

「失敗書くのイヤや！」

と、せっかく実験までしたのに、結局両案ともボツ、その夏、よりいっそう父親の言うことに耳を貸さなくなった次第。