ブラコンライフ 02 ー2

<平日のナイトルーティン 後編:入浴から就寝の巻>


”♪~♪~♪~ キカイ[お風呂が沸きました]”


『おにぃーちゃん、お先にどうぞ。』


「うん。」


 お風呂くらいは、ひとりでゆっくり入れるだろ?とか思っていたら、大間違いだぞ。俺の妹の恐ろしさが全然まだまだわかっちゃいねぇ―な。最初の1分で一人風呂は終わるぞ。


 俺は、さっとシャワーを浴びて、湯舟に入る。

 すると、扉の向こうで妹の鼻歌が聞こえる。

  ほら、来るぞ。


『おまたせ、おにぃーちゃん。』


 バスタオルを体に巻いた姿で妹が風呂に入ってくる。

 もちろんこれは、夢でも何でもない、現実である。


 おそらく気になっているであろうことを先に注意しておくが、バスタオルを取れば水着とか着ているでしょう、と考えている、そこのお前。残念だったな。あわよくば、バスタオルを取れば何も着ていない状態で、妹の裸体を見放題だぜ、なんて考えてしまう変態野郎の妄想通りと言っては何だが、この妹は、もちろん後者が正解なのだ。さらに付け足すならば、バスタオルを巻いて入ってくるが、そのバスタオルはすぐに意味をなくす。まぁ、風呂に入るから、当たり前なのだが、せめて水着でも来てくればいいのにと思う・・・いや、違う。そうじゃなくて、そもそも一緒に風呂に入る、つまり”混浴”をしているということから問題だ。

 この話をするとキリがないから、この問題は自己完結して、強制終了している。もちろん、納得のいく答えなど出るわけがなく、今日も変わらずこの状況は変わらず、風呂の時間を何とかやり過ごす。

 こんな状況が羨ましいと思うやつの気持ちに、俺は同感できない。絶対に。

 ”ただのカワイイ妹”とは別なのだ。そこを勘違いしないでいただきたい。


 目のやり場に困るとか、肌が触れ合う感触だとか、いろいろ問題ありすぎて、俺の脳はログアウトどころか、起動スイッチすらオフにする。という、気持ちです。 ここはあえて戦わず、徹底的に守備を2000%くらい強化して、無になることだけに集中している。


ピーン、ポーン、パーン、ポーン・・・

ーあまりにも、R18すぎるシーンであるため、自主規制でお送りいたしますー

 そのため、オブラートに表現しながら、簡単に説明いたします。

 @お風呂

 一、相手の身体を隅々まできれいに洗ってあげましょう。このとき、優しく丁寧にを心掛けます。

 一、湯船につかりながら、手、腕、足裏などマッサージして、体をほぐしましょう。「痛いけど気持ち良い」くらいが良いでしょう。

 一、髪をタオルドライしましょう。ドライヤーでしっかり乾かしましょう。仕上げは、ヘアブラシで整えながら、最後は冷風で。

 

 @就寝前

 一、お互い、相手に全身のマッサージをします。リンパを意識しながらやりましょう。このとき、ボディクリームを使って保湿もしっかりしてあげましょう。


 

 あとは寝るだけだ。


「じゃぁ、おやすみ」


『おやすみぃ・・・』


 妹はあくびをして、もう今すぐにでも寝そうだ。

 おやすみのハグをして、妹に頭ポンポンをする。

 各々自室へ行き、就寝。


 力尽きた俺は、ベッドに吸い込まれるようにダイブし、そのあと死んだように寝た。



 はい。お疲れさまでした。

 風呂から就寝までの流れはざっとこんな感じだ。もちろん、毎日こんなことをしているわけではない。その日によってもっと簡単に終わることもある。

 特に、次の日仕事がある場合は、寝ることを優先するため、お互いテキトーに済ませる。マッサージをしない日だってある。ドライヤーで髪を乾かし合わないことだってある。


 一つ言い忘れていたが、俺が一人でお風呂に入れるタイミングはある。

 それは、妹が生理になっている時の約1週間ほどの間だ。

 俺は、何の一週間なのか気がつかなかったが、よくよく考えてみたら、一か月ごとに必ず”一人風呂ウィーク”が来るから、たぶん間違いないと思う。

 俺にとって、この1週間は貴重な時間であり、楽しみの一つである。

 ただ、妹のブラコンが通常より一層レベルアップする。これは、女性ホルモンのバランスが乱れて、身体的にも苦痛を感じているので、仕方ないと思い、一人風呂ができることに感謝し、俺はなるべく妹が暴走しないよう、他のところでご機嫌を取るようにうまくやっている。だが、これがなかなか難しい・・・。



 以上が、朝よりも夜のほうがブラコンこじらせ妹の相手が大変な俺の平日のナイトルーティンだ。

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