第12話 二人のトラ船長④~帰還
トラ船長がエアバイクの所に戻ると、ボンタが待っていました。
「トラ船長、だいじょうぶだった?」
「ああ」
「誰かとレーザーの打ち合いになったの?相手はどんなやつかなあ」
「やつはおれと似ていたような気もするなあ。もう一人の自分に出会ったような感じだ。さあ、マタタビ号に帰ろうぜ」
そのとき、あわててボンタが鋼鉄のビルの隙間を指差した。
「あっ、マタタビ号が飛び立っていく・・・」
「気のせいだろう」
「今、あのビルの隙間から見えたよ」
「さあ、マタタビ号のところに戻ろうぜ」
ボンタとトラ船長が荒野に出ると、向こうのほうにマタタビ号が待機していた。
「確かにマタタビ号が飛んでいくのが見えたんだけどなあ」
「目の錯覚さ」
二人はエアバイクでマタタビ号にはいり、ラットが待っているコクピットに戻りました。
「調査終了。さあ、ラット発進してくれ」
マタタビ号は離陸して鋼鉄の街を後にしました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます