第15話 トラ船長と氷の女王①~氷の結晶

 マタタビ号は銀河辺境にある氷のわくせい惑星Z-137を調査していました。ボンタとトラ船長はエアーバイクに乗って氷原を遠くまで調べに行きました。遠くに高い山も見えますが、ほとんど氷におおわれていました。

 大きなクレパスの前でボンタとトラ船長はエアーバイクから降りて、クレパスのなかをのぞきこみました。クレパスは深く底は見えず、側壁には美しい虹色に輝く氷の結晶がたくさん露出していました。

「トラ船長、氷の結晶が虹色に輝いてきれいだねえ。持って帰って飾りたいよ」

「神秘的な輝かがやきだ、水といろいろな元素が反応しているんだろう。掘り出して、冷凍のまま持って帰るのも大変だぜ。でも、サンプルを取ってくるように言われてるしなあ」

 ふたりが氷の結晶に見とれていると、氷の表面からたくさんの氷の兵士が現れてトラ船長とボンタは取り囲まれてしまいました。


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