マタタビ号は遠い宇宙の地図にないところを航行していました。突然、大きな雲の中に入って視界が利かなくなってしまいました。

　デッキでモニターを見ていたボンタは急に意識を失って倒れてしまいました。

「だいじょうぶかボンタ。う～ん意識がないな」

「どうもこの雲と関係がありそうだな」

　ラットが操縦かんを操作しようとしましたがマタタビ号は動かなくなっていました。

「ボス、コントロールできません」

「コンピュータ、プロトン砲発射。前方に雲のすきまができれば全速力で離脱せよ」

　トラ船長が音声でコンピュータに命令しても船は動きませんでした。

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