第4話トラ船長と巨大宇宙船①~宇宙の大ヘビ

 マタタビ号は銀河のかなた、地図もないところを航行していました。

「ボス、前方から巨大な棒状の物体がゆっくりと近づいてきます。うわー、ものすごく大きいです。逃げましょう」

「あわてるな、ラット。モニターで確認できるまで待ってみようぜ」

「頭でっかちの大きな蛇に似ているなあ。このへんの小惑星よりもずっと大きい。巨大宇宙船だろうか」

 すると突然、巨大宇宙船の先の頭のこぶのところに大きな一つ目が開きました。一つ目はマタタビ号をじっと見すえると黄色い光線を発射しました。

 黄色い光線がマタタビ号をとらえると、船は身動きがとれなくなりました。マタタビ号は光線を当てられたまま誘導されて大きな口のなかに吸い込まれていきました。内部では小惑星や大きな岩石が巨大な金属の歯に四方から挟まれてつぎつぎとつぶされて、奥にのみこまれていました。マタタビ号はレーザー砲で壁を破ってそこから内部に入っていきました。しばらく暗い空間の中を飛んでいくと大きな広間が見つかり、その中央に着陸しました。

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