第45話 これが最後なら

『革命軍』と『アリアンロッド』の艦隊戦が始まる。

「弾薬を惜しむな‼鉄華団が走り続けた道の果てが、上がりが見えてんだ‼アリアンロッドのラスタル・エリオンって野郎をやれば俺たちの未来は変わる、切った張ったの世界はこれで最後だ。そっから先は女だろうが金だろうが思うがままだ‼」

『鉄華団』を鼓舞する『オルガ』

 だが『ラスタル』は『鉄華団』に『ジュリエッタ』のMS隊を差し向けている。

 当然のようにぶつかる『三日月』と『ジュリエッタ』

 自分は弱い…認めながらも『ラスタル』から頼まれた「バルバトスを止めろ」の一言で覚悟を決めている。


 遅れて参戦した『マクギリス』MSで先行した『石動』隊から放たれた『ダインスレイヴ』

「ラスタルめ青年将校の中に間者を紛れ込ませたか…報復が来るぞ」

『マクギリス』の読み通り禁忌の兵器を使用した報復を宣言する『ラスタル』

「革命の暴徒は違法兵器を使用した。その愚行を断じて許してはならん‼アリアンロッド艦隊総司令官ラスタル・エリオンの名において命じる。ダインスレイヴ隊禁忌をもって報復せよ‼」

 撃ってきたから撃ち返す…切り札の切り方は流石の『ラスタル』

 その数が…半端ねぇ…まぁ筋書き通りなのだから容赦ない。

『ラスタル』の横で見ている『イオク』に戦術とは?を説く『ラスタル』

 頭を潰せば残兵は戦力に戻ると説く『ラスタル』

「さてどう出るマクギリス・ファリド。聡明なる者であれば直ちに降伏を考えるはず。しかし愚者であるならば」


 膠着状態の戦場

『イサリビ』に戻った『シノ』は『フラウロス』を持ち出します。

「ゴールはすぐそこにある。たどりつくぞ、全員でな」

 一度は撤退を考えた『オルガ』しかし団員は最後の戦いだと徹底交戦を選びます、『マクギリス』も…。

『バエル』を持ち出し『革命軍』の先頭に立つ。

 その前に立つ『ガエリオ』

「この戦況でいまだハーメルンの笛を吹き続けるかマクギリス」

 しかし『石動』に『ガエリオ』を任せて残存兵力をまとめるために離れる『マクギリス』

『マクギリス』に利用されている将校に自分を重ねた『ガエリオ』哀れだと口にするも『石動』は

「私の願いはただ一つ。准将が作り出す未来を見ることだ。その礎になれるというならそれは本望というもの」

「人がここまで愚かになれるとは」


『イサリビ』を後方に囮の艦を先行させている『オルガ』

 いつもの手です。

「ノルバ・シノ、四代目流星号、出るぜ‼」

 先行艦に潜む片腕の『フラウロス』

 標的は『ラスタル』

 集中砲火を浴びながらも『スーパーギャラクシーキャノン』をぶっ放す。


 惜しくも外した『シノ』

「ぐっ…くっそ~‼ぐぅ~くそが~‼ぐぐっ‼あっちぃ‼ちくしょうーーーー‼」

 半壊の『フラウロス』で特攻する『シノ』でしたが…

 届くことなく沈黙した『フラウロス』からは最後に『ヤマギ』が巻いた包帯が戦場を漂うのでした。

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