第40話 燃ゆる太陽に照らされて
違法組織となった『タービンズ』
「同じことを何度言わせるつもりだ。タービンズはギャラルホルンから違法組織と認定された。手助けなどしようもんなら巻き添えくらって潰されるのがオチだ。オルガ・イツカにもそう言っとけ」
『マクマード』に言われアッサリと引き下がる『三日月』
「目を見れば分かるよ。アンタはてこでも動かない」
『名瀬』は盃を返し『マクマード』に最後の頼みをしました。
「女どもの面倒見ろってんだろ?俺の直轄組織に入れるよう手配してやる。まあ全員が同じ場所ってわけにはいかねぇかもしれねぇがな」
『オルガ』は嵌められた『名瀬』のもとへ行きたがっていますが、『メリビット』に止められます。
『シノ』『昭弘』が強引な手を『オルガ』に進言します。
「俺たちが中継基地付近でモビルスーツの運用テストを行ってる途中、避難してきたタービンズの非戦闘員を救うってシナリオだ。それなら名瀬の兄貴に背いたことにはならねぇだろ?」
「シノ、昭弘、兄貴を頼む」
禁止兵器とケチをつけられた『フラウロス』で出撃する『シノ』
大丈夫か?
『タービンズ』は『アリアンロッド』との戦闘に備えます。
『ハンマーヘッド』には『名瀬』と『アミダ』単機で迎え撃つつもりです。
全ての罪を『名瀬』ひとりで被るつもりなのです。
しかし『イオク』輸送船を見逃すつもりはありません。レールガン『ダインスレイヴ』は『ナノラミネートアーマー』を貫く威力。
スモークを張るが追撃のMS隊は先行手配済み。
いつになく有能な『イオク』
『ジュリエッタ』も『レギンレイズ・ジュリア』で出撃します。
脱出艇の護衛を任されている『ラフタ』達の応援に『アミダ』を回す『名瀬』
その前に『ジュリエッタ』が立ち塞がる。
『ラフタ』の窮地に『昭弘』達が到着。
「オルガのヤツ何もすんなっつったのに」
『名瀬』が薄く笑います。
スモークを抜けた『ハンマーヘッド』降服をしますが『イオク』は受け入れません。
「聞けない相談だな。ラスタル様の隣に立つためには非情を貫き通す覚悟が必要とされる。全艦!敵強襲艦を砲撃せよ」
ならば頭を潰すだけ『アミダ』が『ハンマーヘッド』の前に出ます。
追う『ジュリエッタ』
「なぜ止まらない?なぜ止められない?この差はなんだ?何があのパイロットを駆り立てる」
『イオク』艦に突っ込んでくる『アミダ』
墜とそうにも射線上には『ジュリエッタ』
「あの期待ならかわせる、放て」
『ダインスレイヴ』が『アミダ』の『百錬』を貫きます。
「イオク様め、なんてことを…あっ?私ほっとしてる?そんな」
仕留めきれなかった『百錬』の沈黙に安堵した『ジュリエッタ』それは恐怖からの解放だったのか?
『アミダ』は最後の一撃を『イオク』艦のブリッジに放ちます。
ヒビが入るブリッジ…そして『ハンマーヘッド』が突っ込んでくる。
『ダインスレイヴ』が何本も突き刺さる瀕死の『名瀬』を『アミダ』の魂が抱く…。
コントロールを失った『ハンマーヘッド』が『イオク』艦をかすめ、隣の艦に突っ込み爆破した。
「見えたぜアミダ。一人じゃ逝かせねぇ。そうだろ?アミダ。女は太陽なのさ。太陽がいつも輝いてなくっちゃ男って花はしなびちまう。いつも笑っていてくれよアミダ。強く激しく華やかに笑っていてくれ。そうすりゃ俺はどんなときだって顔を上げることができる。お前って太陽に照らされてりゃあ俺は…」
『タービンズ』散る…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます