第33話 火星の王
『イオク』が『SAU』と『アーブラウ防衛軍』の戦闘について、全ての責任は地球外縁軌道統制統合艦隊にあると糾弾しますが、それを抑えたのも『マクギリス』という見方もできる。
セブンスターズ内では抑えたという事実の方が強い。
地球での経済圏の紛争が起きる可能性があるなか、『地球外縁軌道統制統合艦隊』が火星圏まで管轄におくことには再考となった。
『ギャラルホルン』では抑止力にならないと認めているわけです。
そして『ガラン』は無き者となった。
『マクギリス』に声をかける『ラスタル』
幼少期の『マクギリス』のことを思いだします。
玩具でもお菓子でも欲しいものはあるか?
「バエル」
一言答えた『マクギリス』
この頃から見据えていたのは『ギャラルホルン』の頂点。
養父『イズナリオ』の失脚の手際も見事だと言う『ラスタル』に白を切る『マクギリス』
互いに気の抜けない相手です。
入院中の『蒔苗』を訪ねた『クーデリア』自分を庇った『チャド』が復帰を知り、自らの老いを感じたようです。
地球に残って、そして築いてきた人脈を『クーデリア』に譲りたいと話します。
その『チャド』『鉄華団地球支部』に死者が多数でたことを自分のせいだと悔やみ『オルガ』の気持ちを知るのです。
「一分一秒が耐えきれねぇやりきれねぇ、自分が前に出て傷ついた方がずっとましだ」
『昭弘』は『アストン』のことを悔やんでいます。
自らの苗字を名乗らせた義理の弟が『アストン』
『昌弘』と同じヒューマンデブリだった『アストン』には特別な思いがあったのです。
地球支部の経理面を仕切っていた『ラディーチェ』を始末したことで事務仕事は滞っています。
自分の無力さを感じている『タカキ』に『三日月』はちゃんとケジメをつけたと声をかけます。
『タカキ』は『三日月』との違いを『ラディーチェ』を撃ったことで痛感したのです。
自分が前線に出ていれば『ガラン』を失うことはなかったと後悔する『ジュリエッタ』に『ヴィダール』が語ります。
「君のような人間を知っている。尊敬する上官に拾ってもらった恩を忘れず上官の存在を誇りとして戦い抜いた」
『アイン』のことを話す『ヴィダール』
その男は傍にいるとも…。
『オルガ』を訪ねる『マクギリス』
「私は確信しているんだ。君たちの力を借りることができれば、私は必ずやギャラルホルンのトップに立つことができる。その暁にはギャラルホルン火星支部の権限全て鉄華団に移譲しよう」
礼と同時に変わらぬ協力関係を確認しています。
「キミ達は火星の王となる」
その言葉に『オルガ』は乗り気です。
『テイワズ』との関係を考えろと『メリビット』に釘を刺されますが逆上せている『オルガ』には伝わりません。
火星の独立を訴える『クーデリア』とも利害は一致する。
しかし『タカキ』は『鉄華団』を辞めると言い出します。
妹『フウカ』のことを考えると危険な橋を渡れない。
止めきれなかった『オルガ』
離れても家族だと『タカキ』に言う『チャド』
三日月は否定します。
「タカキの家族はフウカだけでしょ、俺達の事は気にしなくていいから」
『昭弘』は『三日月』なりの優しさだと言いましたが…。
『オルガ』に『タカキ』が辞めて、ほっとしたと言う『三日月』
その理由が解るか?と問う『三日月』
「それは…ん?いや、けどよ、もうじき何もかもが分かるはずだ。俺たちが求める場所へたどりつければきっと」
「思ってたより遠いな」
結局『クーデリア』は火星に戻ることを決めます。
『蒔苗』へ伝え意思を固めました。
まだ正しい選択ができない自分を知った…それは『タカキ』にも語ったこと。
今回は戦闘後の後始末。
各々の立場が少しづつ変わっていく転換期。
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