第32話 友よ

『マクギリス』先陣で『アーブラウ防衛軍』のMSを狩り始めます。

 それは『鉄華団』とも刃を交えることにもなるのですが…。

「これ以上混乱を長引かせては月の蛇を笑わせることになる」

 月の蛇とは『ラスタル』のことでしょうか?


『ガラン』の強襲を受ける『マクギリス』

『タカキ』『アストン』に尋ねます。

「オルガ・イツカの指示なのかを聞かせてもらいたい」

『オルガ』からの指示で戦っているのか?

 当然違います、今は事実上『ガラン』の指揮下で戦場に駆り出されているのです。

 一瞬迷う『タカキ』だが『アストン』は『マクギリス』の『グレイズリッター』を討つと戦闘を仕掛けます。

 その言葉に弾かれるように格闘戦を仕掛ける『タカキ』でしたが『阿頼耶識』とはいえ『マクギリス』には敵いません。

『タカキ』を庇う『アストン』…まぁ数話前から死亡フラグが何本も立っていたわけで…。

『グレイズリッター』を抑えつける瀕死の『アストン』半壊の『マンロディ』

 それを見ていた『ガラン』さすが飼い犬、よく躾ができている。

『マクギリス』を討つチャンスを作っている『アストン』でしたが、頭上から『バルバトス』が飛来します。

「あんたのことはオルガに死なせるなって言われてる。けど…」

『マクギリス』は討っちゃダメと言われているようです。

 でも…『ガラン』はOK。

 どこまで事情を理解しているのか『三日月』さん、『タカキ』『アントン』を使い捨てしようとした男を逃がすわけはない。

『タカキ』『アントン』の元へ走ります。

「お前に、フウカに出会わなければよかった。ヒューマン・デブリは感情なんて持ってたら生きていけない。仲間が殺されても悲しんでたら潰される。俺たちは自分の心を殺して生きてきたんだ。なのに…なのに…本当にお前らに出会わなければよかった、死にたくないって思いながら死ななくちゃいけないんだからな。でも、ありがとう」

『アントン』死亡。


 慌てる『ラディーチェ』の前に『ユージン』『昭弘』

「火星からの通信にも一切答えねぇってのはどういうことだ?お前にはいろいろと聞きたいことがある」

 バレてます…

「しらを切れるなんて思うなよ。前線には三日月たちが待ってんだ。じきに状況も分かんだろ」

 彼から『ガラン』の名が出ます。

『アストン』の死を知った『昭弘』

「そいつの始末を終えたら次はお前だ。覚悟しておけ。ガランって野郎は俺がやる」


『三日月』達を振り切った『ガラン』の前に『昭弘』の『グシオン』が立ちます。

「戦場ではまともなヤツから死んでいくのが常。己が正義を守るため、もがくヤツから淘汰されるのだ」

「よかったな。アンタはまともで‼」

『グシオン・リベイク』の武器…デッケェペンチで挟まれた『ガラン』…自爆しましたが『グシオン』防御力には自信アリ。


 片方は始末がついた…残るは『ラディーチェ』

「だから誤解だと言ってるじゃないですか、あのガラン・モッサに睨まれれば鉄華団地球支部はひとたまりもない。私はここを守るためにやむをえず…」

「じゃあここにあるあんた個人が交わした契約はなんだよ?地球支部を売る代わりにあんたの金も安全も保証されてる」

『ユージン』が追い詰めていきます。

 言い訳しかしない『ラディーチェ』に『ユージン』話にならないと呆れます。

「話しなんてする必要あるの?こいつは鉄華団を裏切った。そして仲間を無駄に死なせた。こいつはもう」

『三日月』殺る気満々。

 そこへ『タカキ』

「これは地球支部の問題です。チャドさんに後を託された者としてけじめは俺がつけます」

 その目に決意を見たのか『三日月』銃を渡して『タカキ』だけを残し部屋を出ます。

『タカキ』なら言いくるめられると踏んだ『ラディーチェ』

「ここは火星ではなく地球なんです。オルガ団長からの指示があったところで現場とは遠く離れている。結局は私たち自身で状況を判断し全てを選ぶしかないんです」

 相変わらず『鉄華団地球支部』のためだと主張する。

「その通りです、俺も選びます」

 引き金を弾く『タカキ』彼も『アストン』の死で闇落ちです。


『マクギリス』と話す『三日月』

『ガラン』は全ての証拠はMSのデータの中自爆と共に消去済みでした。

 その『ガラン』の死を嘆く『ジュリエッタ』

『ラスタル』は彼の死を嘆くなと言います。

「友よ…」

 呟くような一言。


『ハッシュ』MSに乗ったはいいけど…『三日月』に邪魔と放置されてました。

 彼曰く…物が違う。


『フウカ』が『アストン』の死を知り…

「こうして俺たちの名前のない戦争は終わった」

『タカキ』の言葉でエピソードは閉じたのでした。


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