第23話 最後の嘘

『イズナリオ』に頭をさげる『カルタ』

「詫びるなら私にではなく、偉大なる父上に対してだな。カルタ、君の行動はイシュー家の名に泥を塗ったのだ」

『カルタ』の父は病床で臥せっています。『カルタ』が『イズナリオ』を後見人に立てなければ彼女とて、その立場は危ういのです。

『マクギリス』は『カルタ』に『鉄華団』討伐を推薦していました。

 どっちが勝っても損はない策。

 そうとは知らない『カルタ』大チュキチュキな『マクギリス』に美しいとか

 手の届かない憧れのような存在だったとか言われてメス顔です。

 子供の頃から『カルタ』『ガエリオ』は養子の『マクギリス』に対し対等に接していました。

「私の目に映る君はいつでも高潔だった。君に屈辱は似合わない。そのためにも私にできることがあればさせてほしいんだ。カルタ」

 本当の友になれたはずの3人だったはずなのに…『イズナリオ』が『マクギリス』を歪めたのでしょうか?それとも本人の資質なのでしょうか?

 最後の嘘…色んな場面でハマるタイトル、桜雪的『神回』

 そんなわけで、さよなら『カルタ』さんの巻です。

 ちょっと泣けます。


 鉄道で移動している『鉄華団』

『ギャラルホルン』の強襲を仇討ちと捉えているので待ち構えているのです。

 作戦的には来ない方がいいのです。

『蒔苗』は『鉄華団』『クーデリア』を値踏みしていたようでしたが、信頼に値するが危ういと捉えているようです。

 そんな空気を察して『メリビット』は『オルガ』に少年兵を巻き込むなと強く訴えますが、『タカキ』『ライド』に余計なお世話だと言われてしまいます。

「やり返せずに生きてたら、ずっと苦しいまんまじゃん」

 返す言葉がありません。

 その通りなのです、イジメと同じですね、やり返さない限り続くのです。


 阿頼耶識研究施設では『アイン』の意識が戻ります。

 駆け付ける『ガエリオ』の見たものは…専用MS『グレイズ・アイン』と一体化した姿、まるで意志あるMS。

 その姿で感謝を述べる『アイン』望んだ結果だった?

 歯を食いしばり拳を握る『ガエリオ』は悩みます。闇落ちの扉が開きました。

 そんな『ガエリオ』に『アイン』は英雄となると語る『マクギリス』

『ガエリオ』と『アイン』は『ギャラルホルン』に変革をもたらす良心だと。


 列車で『ビスケット』のことを話す『三日月』と『オルガ』

『オルガ』には降りると言っていたが…

 出撃前の『ビスケット』との会話を伝える『三日月』

「そうだな僕は怖くなったんだ。オルガの強い力に引っ張られてこんな所まで来て。でもそれは僕が、みんなが望んだことだ。だから僕は降りないよ。降りるときは帰るときはみんなで一緒に帰るんだ」

 思い直していてくれたことを知る『オルガ』


 列車の前に『カルタ』と生き残ったボーイズ。

 あまりに速い『ギャルホルン』の登場に『オルガ』

「俺たちのルートを知ってるヤツといえば…」

 そうですチョコの人です。テヘっ♪


 MSから姿を晒す『カルタ』

「私はギャラルホルン地球本部所属地球外縁軌道統制統合艦隊、司令官カルタ・イシュー‼鉄華団に対しモビルスーツ3機同士による決闘を申し込みに来た‼」

 勝てば『蒔苗』『クーデリア』を渡せと一方的に喋る『カルタ』

 交わらない価値観。

『アトラ』にすら「なんかいきなりいっぱいしゃべってるよ」と言われる始末。

 30分待つとか言い出した『3』指の出し方が独特…。

 決闘とか?の『三日月』『バルバトス』で飛びだします。

『カルタ』仰天。

 搭乗前のMSをゴツイ武器でなぎ倒します。

 ドン引く『クーデリア』

 はしゃぐ年少組に恐怖を感じる『メリビット』

 一人残った『カルタ』認めないと言われましても貴方のボーイズはもう…。

『カルタ』は名誉挽回のため高潔に正々堂々と勝利することに拘ったのです。

『マクギリス』のために…。

「アンタが誰だってどうでもいい」

『三日月』は、敵だと解っていればそれでいいのです。

『オルガ』が敵は潰すと言うんだから…。


『メリビット』が否定する戦闘、そんな『三日月』を見なきゃいけないと言う『タカキ』

『ビスケット』の仇討ちなんだからと年少組も目を逸らしません。

『メリビット』思わず顔を覆います。


 ボロボロの『グレイズリッター』その中で血を流す『カルタ』

「負けるわけにはいかない。あの人の思いを裏切ることなど…こんなところで終わるなど」

 斬りかかりカウンター喰らって後方に飛ばされる『グレイズリッター』

「逃がすわけないだろ」

 追撃する『バルバトス』

「こんなの違う…私は恐れない‼」

 沈黙したMSのコクピットで吠える『カルタ』

「殺さないとあんたはまた俺たちを邪魔しに来るんだろ」

「私に屈辱は似合わない…」

「だから…いやそうでなくても」

 イラッとしてる『三日月』

 涙を流す『カルタ』語る言葉は全て『マクギリス』に言われた言葉。

 愛する人のために、そうあらんとする女性の言葉。

「助けて…マクギリス」


 そこへ『ガンダム・キマリス』『ガエリオ』です。

『グレイズリッター』を回収して離脱します。


「あぁマクギリス、助けに来てくれたのね。マクギリス」

『ガエリオ』を『マクギリス』だと思っている『カルタ』

 あえて『マクギリス』を演じる『ガエリオ』

 無様だと言う『カルタ』に立派に戦ったと答えます。

「ありが…とう…マク…ギリ…」

 涙を流したまま事切れる『カルタ』

「カルタゆっくり休むといい、あとは俺たちが」


 列車は敵陣の前へ…

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