第21話 還るべき場所

『三日月』に辞めることを告げようとした『ビスケット』…からのOP


 島から視認できるところまで迫ってきている『カルタ』嬢率いる「地球外縁軌道統制統合艦隊所属 太平洋方面防衛部隊』

『蒔苗』との交渉、エドモントンのアーブラウ議会までの護衛も決まり、『クーデリア』も守り抜く面倒な依頼を任せろと勢いだけで決める『オルガ』絶対に付いていきたくない社長みたいな人。

 まぁ前髪ブーメランの時点で嫌だけど。


 ちゃっかり『モンターク』の隣にいる『トド』

『クーデリア』からの要請もあり『モンターク』も地球へ降りることを決めたようです。


『ビスケット』に愛想をつかされて凹む『オルガ』依頼は滅茶苦茶、内部もグチャグチャ、そんな中戦闘が始まります。

 海上の艦隊を狙い撃つ『鉄華団』慣れない地球で苦戦するかと思いきや『阿頼耶識』で乗り切ります。

「戦いのセオリーを知らん火星のネズミが」なんて言っている時点で負けです。


 そして空から『カルタ』参戦。

「我ら地球外縁軌道統制統合艦隊‼」

『カルタ』の号令に応える親衛隊ことカルタ・ボーイズ

「面壁九年‼堅牢堅固‼」

 ガキンッ‼


 横から『昭弘』1機を撃ちます…「撃っていいんだよな?」いいんです。

 ヒステリックな『カルタ』「無作法な‼」キレてます。

 あくまで陣形に拘る『カルタ』部隊、陣を崩されると狼狽えます。

『三日月』『シノ』が乱戦に持ち込み『昭弘』が狙撃でフォロー、訓練と違う戦闘に動揺するカルタ・ボイーズ


 海からのMS隊は『アジー』『ラフタ』に任せ『ビスケット』の策を実行に移す『オルガ』

 陽動にハマる『ギャラルホルン』屋敷の制圧に成功したと思いきや爆死…無能な指揮官だと部下が大変。


 家柄と顔で揃えたボーイズが次々倒さていく…『カルタ』もはや顔芸の域。

 吠える『カルタ』を煩いな~で済ます『三日月』

 コレ解る…真面目な人が正論を喚くと湧いてくる言葉です。

『オルガ』と『ビスケット』が乗るモビルワーカーが指揮官と悟った『カルタ』さん『三日月』を躱して突進します。

 頭を潰せば瓦解することは教科書に書いてあったのでしょう。

 勉強はできたタイプだと思います。

「よくも私の可愛い部下を‼」

 意外と部下思いな『カルタ』さん。

 モビルワーカーを追います。

 逃げられないと悟った『ビスケット』『オルガ』を振り飛ばします。

 そして…『ビスケット』飛ばされたモビルワーカーに潰されています。

 弾きだされた『オルガ』に『カルタ』がトドメを刺そうと剣を構えます。

「何をやっている」

 背後に迫る『バルバトス』『カルタ』の『グレイズリッター』の頭部を潰しながら持ち上げ叩きつけます。

 ヨロヨロと立ち上がった『オルガ』が『ビスケット』の元へ歩き出します。

 瀕死の『ビスケット』に『オルガ』の声は届きません。

 靄の掛った視界に姿を捉えるのみ…。

「死ねない全部終わったら火星に帰ってクッキーとクラッカを学校に入れて、またみんな一緒に、だから死ねない…死にたくない俺にはまだ、オルガとの約束が…」

 途切れ途切れの思い、伸ばして地を掻く『ビスケット』の手を握る『オルガ』


 脱出艇の前で『アトラ』が戦闘が終わったことを悟るのです。

「音が…止まった」



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