第17話 クーデリアの決意

「なおデモ隊のリーダーとみられていたナボナ・ミンゴ氏の死亡が確認されました」

 その報道で各地で発起する労働者。

 各コロニーから『ドルト3』へ向かう労働者。

 届けられた兵器は、まともに動かないものばかり…。

 そんな彼等を待ち構えているのは『アリアンロッド』『ギャラルホルン』統制局直轄の宇宙艦隊です。

 コレに腹を立てる『ガエリオ』

「迎撃? 虐殺の間違いだろ?」

 彼曰く

「挑発して牙をむかせ、平和維持の名の下に粛清する。わざわざ使い物にならない武器まで与えてな。まったく統制局らしいやり方だ」

 艦長は今ならMSを出しても問題にならないと言いますが

「こんな卑劣な作戦に参加できるか」

 と断ります。


 報道される映像を観た『三日月』

「交戦っていうかなぶり殺しだね」

 なんか出来ることないのかと『オルガ』に尋ねる『ユージン』と『シノ』

「ダメだ!俺たちの仕事は依頼主を無事地球に届けることだ」

『クーデリア』もかつて見た本の少女のように希望になりたいと言い出します。

 困ると『三日月』に聞く『オルガ』

「俺はオルガが決めたことをやる。けどこのままやられっぱなしってのは面白くないな」

 そして動き出す『鉄華団』

 丁度良く今回の偏った報道の在り方に疑問を抱く現場クルーに捕まる『クーデリア』

「私の声を届けてくださるというのなら望むところです。そのために火星から来たのですから」


『昭弘』達も動き出します。

 それを黙認する『名瀬』

 そして届けられた『バルバトス』で参戦する『三日月』

『ガエリオ』も不本意ながら『キマリス』で参戦します。

『アイン』も追従しています。


『イサリビ』にはTVクルーも同乗していました『クーデリア』には考えがあるようです。


 チョコの隣の人と侮っていた『三日月』ですが『キマリス』のスピードに翻弄されてしまいます。

『昭弘』も『グシオン・リベイク』で参戦。

『シノ』も『グレイズ改』改め『流星号』で『アイン』を引き付けます。

『アリアンロッド』本体を前に撤退する『ガエリオ』『アイン』

 その数に絶望する『鉄華団』


『ノブリス』に通信を繋ぐ『クーデリア』

 統制局に手を回して『クーデリア』の言葉をニュースで流します。

「今テレビの画面を通して世界の皆さんに呼びかけています。私の声が届いていますか?皆さんにお伝えします。宇宙の片隅ドルトコロニーで起きていることを。そこに生きる人々の真実を」


「このわしを利用しようとはな。あの娘まだまだ化ける余地がありそうだ」

 背を見せ呟く『ノブリス』その表情は果たして…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る