第8話 寄り添うかたち
『ハンマーヘッド』に侵入したメンバーに『オルガ』がいることに驚く『マルバ』
彼等は艦内図を手に入れ、目指すはブリッジ。
艦内にガスを巻き重火器の使用をできなくしているため、簡単に発砲できない。
そんな中『シノ』が「女しか出てこねぇ」と首をかしげます。
後手後手に回る『タービンズ』名瀬がイラついています。
『マルバ』にどういう教育してたんだと聞きますがネズミに何をしたかなんて覚えてない早く殺してくれと頼みます。
『オルガ』は自分を見つければ、無事で済むわけないのですから。
「あぁ?てめんとこのガキだったんだろうが」
『名瀬』が冷ややかな目で『マルバ』を見るのも解る話です。
そしてブリッジに侵入してくる『オルガ』
悲鳴をあげる『マルバ』
抵抗を予想して銃を構えての侵入でしたが、ブリッジは至って落ち着いています。
拍子抜けする『オルガ』
「何かよくわかんねぇけど、俺たちがただのガキじゃねぇってことが、わかってもらえましたかね」
「ふっ、確かに、ただのガキじゃねぇみてぇだな」
腰を抜かして慌てる『マルバ』を睨むような『オルガ』
「そういや、もう1つ用事があったな」
飯を食わせてやったのは自分だと必死で命乞いする『マルバ』
その眼前に銃を向ける『オルガ』
「もちろんあんただ、マルバ・アーケイ…だから俺らは、今まであんたの命令に従ってきた‼」
「そ…そうだ、だから」
「そしてあんたの命令通りに、俺は、あいつらを‼」
引き金を弾こうとする『オルガ』を『名瀬』が止めます。
「やめとけ、んなやつの血で手を汚すこたぁねぇ」
「覚悟は見せてもらった。取引、考えてやろうじゃねぇか」
そして前回のEDに繋がるわけです。
『ハンマーヘッド』に帰還した『アルバ』に労をねぎらう『名瀬』
「ご苦労さん。どうだった?」
「楽しいもんじゃないさ、子どもとやりあうなんてね。でも、なかなか見どころのある坊やたちだったよ」
『三日月』『昭弘』も『イサリビ』へ帰還。
そして今回の落とし前の話が進められ行くのです。
こういうところがヤクザ。
まず『マルバ』は資源採掘衛星行き、今回の金を死ぬまで払い続けるのでしょう。
『名瀬』に預けた話だと言う『オルガ』それより気になるのは女しかいない『タービンズ』この船の女性は全員、自分の妻で子供も5人いるという『名瀬』
自らも話したとおりハーレムだとシレッという『名瀬』に驚く『オルガ』達。
『アミダ』の一言で話が本筋に戻ります。
「お前らの力は見せてもらった。で、何が望みだ?」
『ビスケット』が事情と条件を話します。
「その、僕たちは、ここにいる『クーデリア・藍那・バーンスタイン』さんを地球に送り届けたいんです。そのためには、安全な航路を確保できる案内役が必要です。その案内役を依頼したんです。それからもう1つ…」
ここで『オルガ』
「俺たち鉄華団を、テイワズの傘下に入れてもらえないでしょうか?」
『ギャラルホルン』に追われていることを『ビスケット』が話ます。
「テイワズなら、やつらに抵抗出来る後ろ盾になるってわけか」
『名瀬』はオヤジに話をしてみると答えます。
礼を言う『オルガ』達に釘を差します。
「入れると決まったわけじゃねぇ。オヤジと交渉出来るように渡りをつけてやるだけだ。あとは、おめぇら次第ってな」
『名瀬』は『ギャラルホルン』の実態を話します。
自己の利益に走り各経済圏からは良く思われていないと、しかも監視組織である以上強大な軍事力も有している『ギャラルホルン』が重荷になっていると。
そして『クーデリア』の件は自分に扱えるレベルの話じゃないとも。
『ビスケット』の口から『テイワズ』のボス『マクマード・バリストン』との交渉が決まったと告げられ喜ぶ『鉄華団』
しかし交渉の場が設けられても、そこは玄関なのです。そこから居間に通されるとは限らないのです。
営業部長 桜雪の良く知るところです。
そこへ水を差すような連絡が…火星の資金が尽きそうだと、『ギャラルホルン』に喧嘩を売った『鉄華団』に仕事を回す企業はないのです。
時間がありません。
『マクマード』がいるという衛星へ向かう道中、『三日月』と『昭弘』は先の戦闘での力不足を感じ同行している『ハンマーヘッド』のシミュレーションで特訓中です。
資金面の問題を解決するため積み荷の売り先を紹介してくれと頼む『ビスケット』
その話の流れで『名瀬』は『オルガ』に覚悟を問います。
「離れられない、そりゃ結構。だがな、鉄華団を守り抜くってんなら、これから先は誰もお前に指図しちゃあくれない。ガキどもがお前の命令一つで死ぬ。その責任は誰にも押し付けられねぇ、オルガ、団長であるてめぇが、1人で背負えんのか?それを」
『名瀬』から見れば『オルガ』の判断は、まだまだガキなのです。
ヤクザと暴走族の違いでしょうか?
仲間意識だけじゃやっていけないと言っているのです。
「覚悟は出来てるつもりです、仲間でも何でもねぇやつに、訳のわからねぇ命令で、仲間が無駄死にさせられるのは御免だ。あいつらの死に場所は、鉄華団の団長として俺が作る」
仲間の為なら、いつでも死ねるという『オルガ』の甘さに『名瀬』が覚悟の違いを教えます。
「指揮官がいなくなったら、それこそ鉄華団はバラバラだ、まあでも、血が混ざって繋がってか、そういうのは仲間って言うんじゃないぜ家族だ」
まぁでも、そんな甘さも含めて『オルガ』を気に入った様子の『名瀬』
悪い様にしねぇと約束してくれました。
『タービンズ』との関係は良好です。
あの『三日月』も『オルガ』に置いて行かれないためだと頑張っています。
『三日月』と話す『オルガ』
「見捨てるとか見捨てないとかじゃねぇよ家族ってのは」
さて次回は交渉…というか極道だ‼
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