第44話 ゼダンの門

 久しぶりの『ジェリド』今回は『ジャミトフ』の護衛という似つかわしくない任務でございます。

『ゼダンの門』へ舵を取った『グワダン』

『ハマーン』は『ジャミトフ』へ会うつもりです。

 ビクビクする『エゥーゴ』しかし目的は会談の申し出。

『ハマーン』からの会談の申し出を受ける『ジャミトフ』

 この辺は狐と狸の化かし合いなのです。

 以前『ミネバ』に頭を下げた『シロッコ』今回は『ジャミトフ』との板挟みになります。

 彼は会談の行方次第で、どちらにでも傾く、ある意味では第4の勢力です。

『ハマーン』は『ジャミトフ』を葬る覚悟をもって出向いてきているのです。

 さすがに『グワダン』でとはいかない。

 そりゃ前回『グリプス2』に誤射した『ハマーン』です同盟決裂、信用はできません。

 そのための『ジェリド』です。

 その姦計は『アーガマ』も知るところ…どこまでも『ハマーン』の気分で左右される状況に置かれているのです。


 そんな会談前には、『サラ』と『カミーユ』の小競り合いもあったりして、中々緊迫感で物語は進んでいきます。

 ちなみに『サラ』は新型機『森のくまさん』いや『ボリークサマーン』という偵察特化型で陽動に出ています。

『サラ』は焦っている『レコア』と『ゼダンの門』へ出向いた『シロッコ』の気持ちが欲しいのです。

 だから利用されてしまう。

『カミーユ』説得に成功したのか『サラ』を乗せて『Z』で『アーガマ』へ。


『ジャミトフ』と『ハマーン』の交渉は決裂、最初からお互いに見えていた結果です。

「これで決まったな‼ゼダンの門にはアクシズをぶつける‼」

 見事に脱出した『ハマーン』『アーガマ』へ援護を打診。

 戦闘に入ります。


『ゼダンの門』とは『ア・バオア・クー』とその周辺の宙域を指します。

『グリプス』『ルナツー』も含まれるのです。

 地球連邦のお膝元というか『ティターンズ』の拠点というか…。

 そこに小惑星『アクシズ』をぶつけると宣言した『ハマーン』

 ゆえの『エゥーゴ』への援護妖要請なのです。

 さすがに『グワダン』1艦ではキツい戦力差なのです。

 猫の手も借りたい状況。


 出向いての会談は『ハマーン』にとってもリスクがあったわけです。


 追撃に出る『ジェリド』の『バイアラン』今回は良い感じです。

 今までの、どのMSより相性がいいのかもしれません。

『Z』を相手にしつつ『グワダン』にも攻撃しています。

「やればできる子」

『サラ』は『Z』のコクピットから『カツ』を唆します。

「グワダンを沈めるのよカツ」

『カミーユ』に気絶させられる『サラ』これで2度目です。

『カツ』の『メタス』に助けられる『カミーユ』…それにやられる『ジェリド』…一瞬の輝きでした…いつも通りの撤退。

 再び『アーガマ』へ連れてこられた『サラ』に『カツ』が話しかけます。

「強くなったのね、前とは人が変わったみたい」

「君のおかげだよサラ」

「えっ?」

「人間不信に陥れば、用心深くなるさ」

 もう騙されないぞ‼


 混迷してきた『ゼダンの門』でした。

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