第43話 ハマーンの嘲笑
いよいよ面倒くさい女帝『ハマーン・カーン』の本領発揮な回。
タイトル通りなのです。
『エゥーゴ』は『ティターンズ』相手に疲弊しております。
『コロニーレーザー グリプス2』を保有している『ティターンズ』が戦力的には圧倒的な優位に立っており、このうえ『アクシズ』を敵に回すことなどできません。
『アーガマ』『ラーディッシュ』に『グワダン』に『グリプス2』の破壊を依頼せよとの『グラナダ』から命令が下ります。
つまり『アクシズ』に『ティターンズ』を裏切れということです。
『ファ』『カツ』がゴチャゴチャ言っても取り合う余裕などないのです。
自習室行です。
本来なら『ティターンズ』に付いて『エゥーゴ』を叩き『ジオン』を再興させるほうが簡単なのです。
『バスク』など手玉でしょうし、『ジャミトフ』は葬ればいい…。
でなくても『ティターンズ』は世論が芳しくないし瓦解する可能性もあります。
一方の『エゥーゴ』は戦力不足で長期戦は在りえません。
こちらも瓦解の可能性が大きいのです。
そこで『ハマーン』は考えるのです。
『ネオ・ジオン』を起こすには『ミネバ』と『シャア』が揃った方がいい。
シナリオは描けているが『シャア』を弄るのは彼女の性癖なのでしょう。
『アーガマ』へ赴き『シャア』に頭を下げさせて密約を承知します。
『グリプス2』破壊のため『アーガマ』『ラーディッシュ』が出撃します。
あくまで『ティターンズ』の戦力を惹きつけるだけの囮です。
実際の破壊は『アクシズ』の『グワダン』口約束なのです。
『ティターンズ』の援護を申し出る『ハマーン』裏切るには、まず信頼させることからです。
『ハマーン』を信じるしかない『エゥーゴ』不安の中で戦闘に入ります。
『バスク』が『ハマーン』を軽んじてなければ気づいたであろう『グワダン』の動向。『グリプス2』の影に移動し始めます。
焦らすだけ焦らして『ハマーン』約束守ります。
ただ守っただけではありません。
「ここを狙うのだ。目標は1基の核パルスエンジンのみ、全ての機能を破壊する必要はない」
「いずれ、我々がこのコロニーレーザーを使う時が?」
「察しが良いな?艦長」
そう『コロニーレーザー グリプス』をも手中にせんとする『ハマーン』のシナリオ通りなのです。
同盟を組んでいた『ティターンズ』へは…。
「ふふふ…主砲はアーガマを狙ったのであろう、艦長?」
「はっ」
「アーガマを狙ったビームが逸れて、グリプス2に当たったとは、不幸な事件だ」
コレが『ハマーン』という人なのだ。
「エゥーゴはアクシズのものでございます」
「それはシャアの功績であるな」
そして『ミネバ』の前で晒しものにされた『シャア』…ベンチで凹んでいました。
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