第94話 もう、こんなに時が経ってしまった

 やあ、おいらです。


 もう、一月も半ば近くですね。一日は早い。一週間も早い。一月なんてあっという間ですね。

 おいらですか? 全然進歩ないですよ。区役所は年末年始休みだし、もうあんまり期待していません。結局はお役所仕事ですからね。仕事探しはIndeedでも見るか……


 そういえばやっちまいましたね。誰って、決まっているじゃありませんか、花子さん。式守伊之助ですよ。男が男に無理やりチューするのってセクハラなんですね。初めて知りました。

 それにしても今の、伊之助は良くない。しょっちゅう行司差し違えはするし、声が出なくなって休場したこともあったよな。それに酒癖が悪いとあっては救いようがありません。腰につけた短刀で切腹してしまいなさい。

 まあ、なあなあの日本相撲協会ですから、一二場所出場停止ってことになるんでしょうね。そうすると、一月場所は立行司なしか。これで、稀勢の里と鶴竜が成績不振で引退となれば、大看板が白鵬だけになっちゃう。万が一、白鵬が怪我でもしたら、大相撲バブルも終焉ですな。高安や豪栄道では主役が勤まりません。


 相撲のことは置いといて、最近テレビ出過ぎですねえ。松本一家。三代同時襲名ですか。おめでたいことでございます。でもでもでもね、松本白鸚って名前は先代が作った隠居名ですからね。なんの歴史もないわけです。だから当代が老け込んでしまったら困ります。どんどん芸道に邁進して欲しいです。そして当代の松本幸四郎。まだ若かった頃は好きだったんですけど、イマイチ、成長の跡が見られない。まあ、おいらの狭い視点からの話ですから、あんまり気にしないでください。お父上のように、大河ドラマの主役にでもなったらビッグネームになるかもしれないんですけどね。それから新市川染五郎くん十二歳ですか。鋼鉄のような硬い表情。一部では大人気だそうです。これから需要が高まりそうですね。よかったよかった。


 以上、長い前書きでした。


 さてと、何事もうまくいかないおいらですが、読書(紙の文庫本です。あしからず)だけはかつてのペースに戻りつつあります。脳の調子が良くなったのかな。この前ノリトレン中毒死ごっこを久々にやって、案の定生き返って、体の力が抜けて、何回もすっ転んで、頭を床に打ち付けたから、配線が繋がったのかな? まあとにかく本が読めるようになって嬉しい。読了したのは前に紹介した通り、麻耶雄嵩さんの『貴族探偵対女探偵』です。感想を簡単に言いますと、以前の麻耶さんの作品とは異なって、難しい文章や専門的な用語がなくて、スラスラ読める。麻耶ビギナーにはもってこいの作品です。ああ、これを読む前に『貴族探偵』を読んでおくことをお勧めします。


 麻耶さんは寡作で有名な作家だったのですが『隻眼の少女』以来、筆が乗っているようです。だからって、鯨統一郎さんみたいに年に十作も書かないでくださいよ。イメージ狂っちゃうから。


 次は何を読もうかな。

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