第88話 絶望の果て
やあ、おいらです。
水曜日に嫌気がさすことがありまして、その日の午後四時から睡眠薬を飲んで眠って、目が覚めたらまた、睡眠薬を飲むという、現実逃避をして、金曜日の朝八時半にやっと起きました。燃えるゴミの日だからです。
水曜日の嫌なこととは、区役所のジョブスポット(ハローワークの出張所)に行って仕事をいくつか紹介してもらったのですが、全ておいらの意に沿わないものだったので、よく考えて、お断りしたのです。そしたら、ハローワークの人も考え込んでしまって「今日はもうこれ以上、紹介する仕事はありません」と匙を投げられた格好になり、次の面談は年明け、一月の十日まで吹っ飛ばされてしまいました。越年ですね。今年も働けませんでした。
まあね、おいらの出した希望がわがままなこともあるのが一因ですけど、火曜日は午後六時から八時の間に精神病院に行って、薬をもらわなくちゃいけない。重要なのは抗不安剤と睡眠薬です。特に睡眠薬がなければ絶対眠れないから、薬が切れたら発狂してしまう。だから残業ありとか就業時間が六時半までだったり、遠隔地だったりすると、就業できないのです。それは区役所の人に最初の面談の時に言ったんですが、ハローワークのSさんには伝わらなかったのか、忘れてるのか知りませんが、おいらの希望と違う求人を出してくる。とても苦痛な時間でした。おいらみたいな人間には働く場所などないのでしょうか? 自分で自分が嫌になっちゃう。無気力になって中山駅に行くと、家のそばまで行くバスは一時間後。やむなく電車で帰ろうとホームに降りて、しばらくボーっとしていたら、反対側のホームに立っていました。慌てて正しいホームに駆けるおいら。バカです。
鴨居の駅に着いたおいらは、徒歩二十五分かけて、自宅に戻ります。途中のスーパーを覗くと、ヤマザキのあんぱん、小倉あん、うぐいすパン、白あんぱんが勢揃いしていました。全種類二個ずつ買います。その後、帰宅して小倉あんを食べて、長期睡眠に入ったのであります。
人生を垂れ流しているな。
誰もが幸せを求めている。でも、多くの人はそうならない。おいらにはツレという支援者がいるからまだマシという人もいるけれど、おいら、おいらの力を全然出し切っていないと思います。力を出し切る環境が欲しい。でも、どう努力しても自力では見つけられない。だから、生活困窮者自立支援法を頼り、ハローワークに望みをかけたんだけれど、上手く行かない。
自力で探すしかないのか? Indeedで探すか? でも、Indeedは派遣ばっかりなんだな。それも単発の仕事ばっかり。おいらは固定シフトでフルタイムで働きたい。そういうのも、わがままって言われるんだよな。
一体どうしたらいいのでしょう。ネガティブの暗黒面に陥った、おいら。
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