第77話 どうなることやら

 やあ、おいらです。


 まあ、一日遅れましたが、ドラフト会議の総括、私見など。

 清宮くんが日本ハム。北海道はお祭り騒ぎでしょうなあ。北の大地に温かいシチューを持って行ったようなものです。全道民が彼の活躍を祈っていることでしょう。でもでもでもね。あえて反感を買うようなことを書くと、彼は成功しないんじゃないかという懸念が、おいらの頭をよぎる。あの童顔、失礼ながら幼児体型。プロのスピードについていけるんだろうか? 不安でしょうがない。何十年も前、藤王康晴という右投げ左打ちのスラッガーが甲子園を盛り上げた。そして中日にドラフト一位で入団したが全く目が出ず、日本ハムにトレードになり、すぐ消えてしまった。なぜか、彼の影が清宮くんによぎる。おいらの気のせいだといいが……栗山監督は育成に長けているから、心配はないでしょう。たぶん。


 広島の中村くんは地元には入れてよかった。間違いない。彼はやる。そういう顔つきをしている。熱いハートを感じて、こっちが火傷しそうだ。キャッチャーで四番を打つ日も近いんじゃないかな。カープは正捕手が固まっていないから一年目からレギュラー……それは無理だな。


 あと重複したの誰だっけ。田嶋投手か。左だねえ。欲しかったよな、ベイスターズ。せめてチャレンジだけでもして欲しかったな。とったのオリックスかあ。福良監督って俳優の阿部サダヲにそっくりだよね。大した成績収めてないのによくクビにならないな。宮内オーナーって結構キレやすそうだから「はい、さよなら」ってなるかと思ったけれど今年は辛抱したんだね。


 でもって、わがベイスターズは東 克樹投手、立命館大学。だれ? アマチュア球界には精通してないので、初めてお目にかかります。身長170センチ。おいらより小さいのね。体重74キロ。おいらより痩せてるのね。大学出だけど、三匹目のドジョウ、いやローテーション投手とはなり得ないでしょう。中継ぎスタートか? 二軍で調整か。しかし、三年連続、左ピッチャーを獲得するなんて、ちょっと偏りすぎじゃない。右の本格派はいなかったのかねえ。


 それはそうと、おいらは高校三年生の時から、ドラフト会議で指名されるのをずっと待ってます。希望は読売さんとオリックスさん以外の十球団ならどこでもOK。守備だってどこでも守りますし、監督の肩も揉みます。お望みならば、なんでもいたします。

 しかし二十数年、指名のコールはかからない。TBSのカメラは来てるのに、レポーターも来ているのに、隣近所の人も来てるのに。指名のコールだけは来ません。

 今年はしょうがない。来年にかけよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る