第42話 “読み変”初日

 やあ、おいらです。


 世の中、ままなりませんな。えっ? ままどおるじゃなくて、ままならずって言っているんです。ああ、ちなみに、ままどおるって知っていますか? 郡山の方のお菓子でしたっけ。姉が仙台に住んでいた頃はよく買って来ていました。だからおいらは、ままどおるのことを仙台のお菓子だと勘違いしていました。仙台というと萩の月ですが、おいらはそれよりままどおるの方が好きです。


 などと無意味なことを語って、字数を稼ぐのにも限界がありますね。本題に入りましょう。

 自称“読み変”としてカクヨムのマットに颯爽と? 登場した、おいらではございましたが、すぐに、自分の弱点を発見してしまいます。それは「読むのが遅い」「集中力がない」ということです。

 読むのまじ遅。お昼から読み始めて、昨日半分読み残した『ネコかぶる!』の続きと、Kさんセレクトの『月面のジーニアス』の四話を読んだところで『笑点』の時間になってしまいました。今日のヨムはこれで終了です。だって『笑点』の後はベイスターズ対タイガースを見なければならないんですのよ。おほほほ。


 なんか一瞬、貴婦人になってしまったな。気味悪い。おいら、夜は睡眠薬で眠っちゃうから、ヨムはしないんです。それは入眠直前の記憶が飛んでしまうからです。薬飲んだ後から三十分くらい、翌日になったら覚えていないわけです。認知症ではございません。(たぶん)薬の副作用でございます。


 長編を読むには、ある程度の集中力が必要だと思うのですが、おいらにはそれがない。短編の時とは大違いです。『月面のジーニアス』に関していえば、一話読むたびに休憩したり、目次を見返したり、他の人のレビューを見たりしています。ガガーッと一気読みできないんですよ。でもね『月面のジーニアス』がつまらないわけじゃない。読みやすいし、この後が楽しみです。でも今日はもうダメ。おいらの心身の調子が問題なんでしょう。


 集中力はたぶん、どうにかなるような気がするんです。す・す・す……でも、読むスピードはどうにもならないなあと思います。そうなると、もともとヨムじゃなかったおいらは、先達の後塵を浴びてひたすら読むことに没頭しなければならないのです。Kさんのようにヨムのソムリエにはなれないのです。ちょっと悔しいな。いけねえ、大それたこと言っちまったな。どうせ、おいら“読む変”なんてすぐ飽きちゃって、でも、小説をカクこともできないから、このおちゃらけエッセイ書いて喜んでいるだけなんだな。


 いや、それではイカン。少しずつでも読んで何かを見つけよう。千里の道も一歩から。えっ、“何か”って何だって? そんなことわかれば苦労しないよ。

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