第35話 一難去って

 やあ、おいらです。


 台風はおいらのところには来ませんでした。だから、昨晩おいらが恐れていた巨大パニック発作も幻覚、錯誤、発狂も何も起きませんでした。一安心です。

 でも、今回の台風で被災された方も多いと思います。お金がないので寄付とかできませんが、心よりお見舞い申し上げます。


 おいらは不幸を背負って生きています。病気もそう。おいらの病気は、別に、躁鬱病だけじゃない。子供の頃から極度の病弱で、おいらは「高校生までは生きられないな」と幼いながら思っていました。ところがどっこい生きている。おいらは高校生以降の人生を「余生」と呼んでいます。長い旅です。

 そのほか、人間関係の不幸、金銭の不幸。言い出したらきりがありません。ついていない人生のベスト10に入れるかもしれない。

 でもね、これらすべての不幸はおいら自身、はっきり言えばおいらの脳がいけないんです。こうなってしまうようにおいらの脳が働いているからなんです。人の性格なんて、脳が作り出しているんでしょ? だから、おいらの狷介でわがままで、傲慢で、そのくせ小心者の性格はおいらの脳自身が作っちゃった失敗作なんです。だから、いくら神や仏に幸運を祈っても、不幸になる脳を持っているから全然、ご利益がない。宝くじだって当たらないはずだよなあ。

 だけど、いまさらさあ、脳を変えることなんかできないよね? 強烈な電磁気を頭に喰らうか(カミナリかあ?)、車に轢かれて頭部を強打して、脳のシナプスの伝達経路を変えるとか、眠っている部分の脳を叩き起こすなどすれば、もしかして変わるかもしれないけれど……危険すぎますな。


 答えの出ない、問題を出してしまいました。おいらはこのまま不幸なままに生き続けなくてはならないのです。幸運と不運は最終的には50%と言いますが、おいらの場合、そうはならないようです。でなきゃ、そろそろ、とてつもない幸運が訪れているはずだもの。


 それどころかですねえ、畑で毒虫に刺されたみたいで左足の靴下履く部分の外側と薬指にとんでもないブツブツができちゃって、気味悪いわ、触ると痛いわでまたまた不幸をせおっちょります。


 そういうわけで、人の不幸、幸福は生まれ持った脳によって形成される性格に沿って決められるのではないかと、おいらは思うわけです。もちろん、その他の要因もあるとは思いますが、根元は脳みそですね。

 おいらの意見に反対の方もいると思います。当然です。反論があったら、ご自分のエッセイのページに書いてくださいね。ここには書いちゃダメよ〜ダメダメ。

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