第34話 嵐の夜に

 やあ、おいらです。


 台風が来ています。関東に到達するのは明日のことでしょうか? おいらはいま、恐怖に打ち震えています。台風という強烈な低気圧はおいらの脳細胞になんらかの影響を与え、もしかすると強力なパニック発作、あるいはそれ以上の、発狂を引き起こす可能性があるからです。

 五年前の台風の日、おいらは幻覚を見、混乱し、死を覚悟しました。頭の中を「ニーチェは狂い死んだ。ニーチェは狂い死んだ」という言葉がぐるぐると周り、時計は見るたびに、同じ時間を行ったり来たり、なんとか平常心を保とうとして観た『笑点』では、ふじいあきらのマジックの仕掛けを見破り(と感じただけ)大喜利では答えが先に聞こえ、問題が後から聞こえてくるという錯誤状態に落ち込みました。とどめは猛烈に気持ち悪くなって入ったトイレの水が、溢れ出して来たことです。


 まあ、いまこの段階でこの駄文を書いているからおわかりだと思いますが、翌朝には何事もなかったように、おいらは生きていました。でも、狂い死にって、本当にあるのでしょうか。ニーチェが何者かよく知らないおいらは疑問でいっぱいです。


 過去のことはもういい。大事なのはこれからです。あの時は夜の、多分気絶している時に台風は行ってくれた。今回は何時ごろ関東に来るのでしょう。今夜は念のため、睡眠薬を三種類(一種類は抗鬱薬)飲み、レキソタンも飲んで、万全の体制で、とっとと寝よう。こんな駄文はさっさと書いて、眠りにつこう。と思ったのに、初稿の出来に納得がいかず、削除して、一から書き直しだ。みなさん、これ、二稿目です。駄文ですけど、おいらなりに面白い文章を書こうと努力はしてるんですよ。(ちょっと嘘。好きなように書いてます)

 いまですね、風は強いですけど、雨は降っていないです。台風本体はまだ近畿辺りにいるようなので、低気圧がおいらの脳を苦しめているということはないです。レキソタン飲んだから調子いいくらいです。

 そうすると、問題は、明日の午前中だな。出物腫れ物所嫌わず、パニックはいつ起きるかわからない。脳裏に「パニック」って言葉が現れただけでも発作は起きてしまう。おいらを苦しめたい人がいたら「パニック」と耳元で囁くといいや。


 結論として、勝負は明日ということですね。どういう結果になるかは明日のお楽しみ。でも、もしかしたら更新できないかも。デスマーチの方の行進しちゃっているかもしれないから。


 ああ、昨日書いた水曜日決行の件はとりあえずやめました。もっとギリギリまで粘ってみようと思います。窮鼠猫を嚙む。果報は寝て待て。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る