第13話 読書日記1

 やあ、おいらです。


 続くかどうかわからないけれど、読書日記をつけてみます。おいらが飽きっぽいのと、読書日記ってウケないって過去のデータがある。前にも散々失敗しています。でもやるのは、このエッセイはやりたいことを好きにやるという方針で始めたので、それに従うばかりであります。

 第一回は二冊、ああ、一編は上下巻だから三冊ですね。このところ、読書脳が割合好調で、短期間で読めました。


 まずは伊坂幸太郎さんの『死神の浮力』長編でした。率直な感想は、死神シリーズは前巻の『死神の精度』のように連作短編集の方が良かったんじゃないかということです。『死神の精度』の最終話はそれまでの話をこう料理したかと、感動してしまって「やられたなあ」と思ったことを覚えています。それに比べると『死神の浮力』はトリックがない。「ああ、伊坂さんは自分のことをミステリー作家だと思っていないんだな」と思わせる気配がします。でも『死神の浮力』がつまらないわけじゃない。面白いんだけど、超絶、どんでん返しがなかったのは残念でなりません。第三弾が書かれるなら連作短編にしてほしいな。ただのファンの戯言です。


 もう一種類は、樋口明雄さんの『紅の匣子槍III 龍虎 上下』です。第二次世界大戦の最中、伊達順之助という、伊達政宗直系の暴れ馬と、馬賊の女頭目柴火との決戦をクライマックスに持ってきているんですけど。正直、第三シリーズは蛇足のような気がしてならなりません。柴火は本文の最後にしか、闘争本能に火がつかないし、順之助との決着は結局つかない。一部と二部が最高に面白かったので、いらなかったかなという感じがします。

 でもね、戦闘シーンは迫力満点。冒険小説、西部劇を書きたい人には参考になりそうです。


 なんだか、この頃、また本が読めるようになってきました。頑張って読み伝えていこうと思います。

 しかし、おいらはかっこいい書評ができないです。だから、レビューもほとんどしません。ごめんなさいね。女の子だから許してね。な訳ないだろう。中年の歯なしじじいですよ。加齢臭の香水を身にまとい、十メートル以内に誰も近寄らないデブです。

 デブが横たわって本を読んでいる。それをハンターがトドと間違えて、猟銃で撃ってくる。「おいらトドじゃないよ。くまだよ」おいらは命乞いをしますが。くまだって駆逐すべき、猛獣だ。

「バーン」

 猟友会のハンターがおいらを撃つ。おいらは来世のことを考えます。

「クマムシのような超生命力が欲しい」

 でも残念。おいらは来世、ブロイラーとしてオタクの夕飯のおかずの唐揚げになるのです。その次の来世は未定です。


 今日も、睡眠薬飲んで、御筆先で書いています。意識はないです。


(その後、目覚めて訂正しました)

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