第2話


見えないよう木に向かい手で目を覆っていた優がこちらを向きどこから探そうかしばらくきょろきょろした後遊具の方へ狙いを定めたのか私たちの視界からは見えなくなってしまった。


「優はいつもこの草むらはスルーするからきっと俺たち見つからないぜ」大輔が自信満々に言う。

「たとえ見つかっても走ってまた別の所に隠れればいいんだもん!大丈夫だよ!」

「そうだな!あいつ足遅いから俺達にかないっこないよな!」と2人でひそひそと笑い合う。


その声が聞こえてしまったのか優が近づいてくる。こちらにはまだ気付いていない。が、何か違和感を感じた。


「ねえ、大輔。いま優と優の影が違う動きしたように見えたんだけど…」

「は?!え?!そんなわけないだろ(笑)汐音暑さで頭やられたんじゃねーの?!」

「うぅぅぅ…違うよう…本当になんかおかしかったんだもん…」

「何言ってんだよ(笑)ちゃんともう一回見てみろよ…ほら、普通じゃねーか」

「ほんとだ…じゃあやっぱり見間違いだったのかなあ…」

「お前の考えすぎだよ!そんな事より優の事見張ってないと見つかるぞ!って、あれ?優がいないぞ?どこいったんだ?」

「あれ?さっきまでそこに…」


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