星蘭高校 入学編

第2話 学園島

横浜駅から100km。海上にある人工フロートアイランド。日本を担う次世代の育成を命題として作られた『学園都市自治区島』通称『学園島』

様々な学校と施設、更には専門学校まであり、商業地区には一流の会社が軒を連ねる世界でも類をみない教育施設である。

本日、学園都市自治区 星蘭高等学校は、入学式を迎える。式場の前に幸城 司は立っていた。

流石に、前回のような白いゴスロリ服は着てはおらず、男子の制服を着ている・・・いや、着せられている感が否めない。

身長は160をちょっと超えたくらい、背中まである髪を緩く三つ編みにしている。

白い頭髪の毛先はm薄く茶色くなっている。一昔前の学校では、頭髪検査に引っかかりそうだが、星蘭高校は自由の校風なのでここは無問題である。

「あの娘、なんで男の制服を着てるんだ?」

「あの娘、ものすごく可愛くねぇ?」

「あの娘・・・ものすごく可愛いのにもったいないなぁ・・・」

ちなみに、幸城 司は男である・・・男だよね?

「もちろん、男ですよ。確認します?」

遠慮しときます・・・


入学式が始まり、つつがなく進行していく。飽き始めた生徒がちらほらと出始めているが、司は全てが無関心のように前を向いていた。

「続いて、生徒会長訓辞」

「春麗らかな日、新入生のみなさ・・・」

急に話が途切れ、生徒会長はある一点を見つめ、驚いている。

その視線の先には・・・司がいた。司は司で、その視線を受けて尚、全く動じた感じがない。

「こほん・・・失礼しました。新入生のみなさ・・・」

入学式は無事終わり、司のクラスどうやらBクラスのようだ。

「殺気・・・というか敵意は、ある方からビシビシ感じますね・・・その他にもちらほらと・・・少しかんがえないといけませんね・・・」

司は一人呟くと生徒に混じり、クラスえと向かうのだった。


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