借物の星座冴えゆく夜ふけかな

【読み】

 かりもののせいざさえゆくよふけかな


【季語】

 冴ゆ(冬)


【大意】

 西洋からの借物の星座がさえざえとかがやきを増す夜更けだなあ。


【補説】

 西洋の星座があたりまえになってしまったことをすこし残念に思った。


【参考句】

 冴ゆる夜の北斗を焦す狼烟のろしかな 正岡子規

 音冴えて羽根の羽白し松の風 泉鏡花

 山の月冴えて落葉の匂かな 芥川龍之介

 人待てば鏡冴ゆなり青落葉 横光利一

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