地には花天には星の秋来る

 にははなてんにはほしあききた


【季語】

 秋来る(秋)


【大意】

 地には花が咲きみだれ天には星がかがやきわたる秋が今年もやって来たことである。


【補説】

「花野」や「草の花」は秋の季語であり、花といえば春か秋かだろうと思う。一方、「星祭」の異名を持つ七夕は秋の行事である。天地が感応しあう趣向。むろん、秋を賛美する気持ちをこめている。


 推敲前、「には花には星の」。

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