漫画家の心得顔や夏の空

 漫画家まんぐわか心得顔こゝろえがほなつそら


【季語】

 夏の空(夏)


【大意】

 漫画家が心得たような顔をして紙面(画面)に夏の空を写しとってゆくのであった。


【補説】

『タッチ』(あだち充 作、小学館)のような高校野球の漫画の作者をイメージして。もっとも、私はその作品を読んだことがない。


【参考句】

 紅き海名のみにすぎぬ夏の空 横光利一


 歳旦さいたんをしたりがほなる俳諧師はいかいし 蕪村

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