白ゆりの香に更け足らぬ短夜かな
【季語】
短夜(夏)
【語釈】
短夜――夏の短い夜。みじかよ。
【大意】
白百合の香にむせ返って、十分に更けることもなく明けてしまう夏の短い夜だなあ。
【補説】
「
「白百合」も夏の季語。
【参考歌】
道の辺の草深百合の花笑みに笑みしがゝらに妻と言ふべしや 詠み人知らず
夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ
髪長き少女とうまれしろ百合に
【参考句】
鬼百合にそふいばら木の
わすれ草もしわすれなば百合の花
ひだるさをうなづきあひぬ百合の花
鬼百合やりんとひらいて蝉の声
百合咲くや汗もこぼさぬ身だしなみ
かりそめに
百合の花人もねぶたき盛
野ぎつねの嫁とる雨や百合匂ふ
うつむいた恨みはやさし百合の花 正岡子規
蛇逃げて山静かなり百合の花 同
百合白く雨の裏山暮れにけり 泉鏡花
花百合や隣
傾きて崩るゝごとき百合の山 横光利一
みじか夜や六里の松に更たらず 蕪村
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます