挨拶もそこそこに行く夏野かな

 挨拶あいさつもそこそこに夏野なつのかな


【季語】

 夏野(夏)


【大意】

 すれちがった人との挨拶もそこそこに、夏の野をゆくのであった。


【補説】

 夏の野の厳しさや私の価値観を表現しようとした。


【例句】

 いかづちの荒てひさしき夏野かな 史邦ふみくに

 討はたす梵論ぼろつれ立て夏野かな 蕪村

 鮒鮓ふなずしの便りも遠き夏野かな 同

 空腹すきばらに雷ひゞく夏野かな 一茶

 低き木に馬繋ぎたる夏野かな 正岡子規

 かたまりて黄なる花咲く夏野かな 同

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