俳聖の跡伝へよや田植歌

 俳聖はいせいあとつたへよや田植歌たうゑうた


「俳聖」は松尾芭蕉のこと。その人の功績に敬意を表してこう呼んでいる。

「跡」は痕跡。

「伝へよや」の「や」は語調を整えるために置いた語。


 季語は「田植唄」(夏)。


 表題の句は松尾芭蕉の「風流のはぢめやおくの田植うた」を受けてのもの。芭蕉の句は「奥の細道」の旅の途中、会津(福島県の会津盆地を中心とする地域)は須賀川本町で詠まれたものとのこと。その地や芭蕉が「奥の細道」の旅で通った他の地に田植歌を歌いながら苗を植える風習が儀式として残っているなら、俳聖松尾芭蕉の伝説を歌詞の一部にすればおもしろいのではないかと思った。


 わたしは和歌や俳句の中に命令形を入れることをいくらか嫌うが、俳聖松尾芭蕉の句風を意識してそういう言葉遣いをした。


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