花茨苦しき道も敢へて行く

 花茨はないばらくるしきみちへて


 「花茨」は野茨の花。夏の季語。


 わたしは短歌(のようなもの)や俳句(のようなもの)を当サイトでアップしているわけだが、自分の教養のなさを恥じることがある。

 わたしは刹那的な人間でしたくないことを進んですることはあまりないが、公開しても恥じることのない程度のものをつくるためにすこしだけ無理をして知見を得ようと考えた。

 つまりこれは決意表明の挨拶みたいなものだ。


 参考句

 愁ひつつ岡にのぼれば花茨 蕪村

 春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子


 後者は、自由律俳句が盛んだったときに俳句は定型であるべきことを世に示すという覚悟を表明したものだったと記憶する。


 さて、表題の作でわたしが多少なりとも工夫した箇所があるとすればそれは「苦しき道」の「」の部分である。そこに、すき好んで苦労したいとは思わないが風流のためなら多少の忍耐もしようというニュアンスを込めたつもりである。

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