第9話 会う約束

祐也と再会した夜。

ベッドで10年ぶりに会った祐也のことを思い出していた。


〜♪

ふと、携帯の通知音が鳴った。


画面を見ると祐也からで

『今日は久しぶりに会えてびっくりした。、ほんとに、また空いてる日飲みに行こうよ!』とLINEが来ていた。


まるで、10年前にメールでやり取りしていた時のような気持ちだ。

少し考えてから、真由美は

『私もびっくりした!うん、飲みにいこう(^ ^)』と返信した。


この再会を機に、2人はLINEでやり取りするようになった。

祐也は、今は大阪の営業所に勤務しており、時々東京に出張などで帰って来ているのだという。


夫の聡史に少し罪悪感はあったが、別に今はただの友達だし、連絡取り合うくらいいいよね。と、自分に言い聞かせた。


そうして連絡を取り合うようになってしばらく経ったある日。

『今度の日曜日、出張で東京に帰るんだけど、ご飯でもいかない?』

と、祐也からLINEが届いた。


日曜日、夫にコウタを預ければ行けないことはない。

真由美は結婚してから、男性と2人で食事に行くなんてしたことがなかった。

でも、祐也ともう一度ゆっくり話したい。


『うん、日曜日大丈夫だよ!』と、返信した。

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