第2話 友達 6
水族館へ行った翌週の土曜日は、またも御子柴さんとの飲み会だった。もはや毎週土曜日の定例行事となりつつあった。ここまでくると、どうやら御子柴さんはメールで話すより、直接会って話すことのほうが好きだということがわかる。当初連絡先を交換したのは、愚痴や世間話を聞くためだったはずなのだが、実態は約束を取り付けることがメインになっている。
もちろんそれ以外にも、御子柴さんから日に何通かメールが来ることもある。しかし内容は他愛ない話、それこそ、SNSで呟くようなものだったりすることがほとんどだった。大方、あまりメールで済ませてしまうと、飲み会での話題がなくなってしまうから、あえてそうして本当に話したいことは飲み会用に溜めているのだろう。俺も自然に、会社であった面白いことなどはメールで話さず温めるようになった。メールで済ませたほうが手軽なのはわかっているが、ご飯を食べながら、一週間の間にあったことでワイワイと盛り上がるのは、俺にとって週のシメのようなものであり、楽しみな行事の一つだった。それに、飲み会を糧に仕事も頑張れるため、ここしばらく仕事の調子もよく、長時間の残業も減ってきている。メールではこうはいかない。
プライベートが充実すると、仕事にまでいい影響を与えることを、俺は最近になってようやく実感することができた。
「あ、そうだ。九条さん。水曜日はありがとうございました。何とか怒られずに済みました」
御子柴さんが思い出したようにそう言って、背筋をピンと伸ばし、きれいな角度でお辞儀をした。
「ああ、あれね。それは良かった。ただ電話でも言ったけど、今後は部外者の俺じゃなく、同期や先輩にまず聞きなよ」
「すみません。あの時はパニックになってて、一番最初に顔が浮かんだのが九条さんだったもので」
可愛らしくごめんなさい、と手を合わせる。
水曜日、夜勤だった俺が昼頃にそろそろ寝るかと布団に入ると、御子柴さんから着信があった。基本メールばかりで電話がかかってきたことがなかったので、珍しいなと思って出てみると、せっぱつまった様子で開口一番、『九条さん、助けてください!』と小声で叫ばれた。俺は何か予期せぬことでもあったのかと布団を跳ねのけ、携帯に耳を押し当てて『何!?どうかした!?』と焦り口調で呼びかけ、続く言葉を待った。
『仕事で使う重要なデータを消してしまって。あの、私、どうしたらいいか……』
『うん!……ん?』
その時の俺は、ストーカーにつけ狙われているだとか、怪我でもして動けないでいるだとかいうのを想像していたので、データが消えたの意味を正しく理解するのに数十秒かかり、それがわかった後も、なぜ俺に助けを求めているのかがわからなくて、同じく数十秒言葉が出てこず黙りこくってしまった。その間にも、御子柴さんは経緯らしきものを喚いて余計に混乱させてきたので、とりあえず落ち着かせて、自分も落ち着くことにした。
その後の説明で、御子柴さんがいらないデータを選択するはずが、その上にあった必要なデータを選んでしまい誤って削除してしまったことがわかり、専門的な知識でもなかったので、俺が電話越しに指示を出し、データは何とか復元することができた。
これが水曜日にあった出来事のあらましである。
「電話でも言ったけど、次からは気を付けてよ。今回はただのパソコン知識でどうにかなることだったからまだよかったけど、それ以外じゃ太刀打ちできないし、もしこれが社外秘の案件が関わるようなことだったら、情報漏洩で最悪クビにだってなるんだからね」
「はい、すみません」
しょぼんと身を縮こまらせる。頼ってくれるのは嬉しいが、俺は御子柴さんの上司じゃないし、お互い別々の会社に勤めているわけだから、愚痴や相談程度ならよくても、仕事上での指示までは行えない。ましてや異常処置となると、外部からの口出しで悪化する危険もある。もしそうなったら責任が取れない。御子柴さんにはその辺を理解してもらう必要がありそうだった。
それに、また『助けて』と泣きそうな声で言われるのも心臓に悪い。
「あ、ごめん。ちょっとトイレ行ってくるね」
簡単な教育を施していると、急な尿意に襲われ、俺は立ち上がった。
「あ、はい。行ってらっしゃい」
御子柴さんに見送られながら、ふすまを開けて店の奥にあるトイレへ向かう。部屋の前を通るたびあちこちから楽しげな声が響いてくるのを聞いて、どこも盛り上がってるな、と思いながら、二股に分かれた突き当りを、男子トイレのマークがある側に曲がった。
「おっ!」
「あっ!」
ちょうど中から出てくる人と鉢合わせになり、俺たちはほぼ同時に声を上げた。すいません、と言おうとして顔を見て、もう一度、「あ!」と声が出る。
「おお、九条君じゃん!」
「林田さん!どうも、お疲れ様です」
偶然にも相手は先輩の林田さんだった。半袖半ズボンにサンダルのラフな姿をした林田さんは、驚き眼で俺を見て、笑みを浮かべた。俺も全く同じに表情を変えた。
「奇遇だね。誰かと飲み?」
「ええ、はい。あの、前にも話した……」
「彼女?」
「じゃなく、友達です」
「ああ、そうだったそうだった」
絶対わかってて聞いてきていた。
「林田さんは?」
「俺はほら、今話題の問題児と」
「ああ……田辺ですか」
「そそ、最近誘ってなかったし、直接話を聞きたかったからね」
林田さんは俺との愚痴り合い以外でも、問題を抱えた作業者がいれば飲みに誘って相談に乗ったりしていた。それも自分の直だけでなく、俺の直の作業者でも関係なくである。それができるのは、林田さんの面倒見の良さゆえだろう。会社で相談に乗ることはあっても、プライベートでまでしようとは思えない俺にはできない気配りだった。遠山職長でもそこまではしない。
俺は感心するとともに、一つ、気になることを聞いてみることにする。
「それで、どうでした?田辺の話を聞いて」
林田さんは、腕組みして答える。
「納得しかねるところもあるけど、辞めることに関してはどうぞご自由にって感じかな。辞めて困る人材じゃないし。それに九条君もそっちの直の人も、田辺がいない方がやりやすくなるでしょ」
「まあ、そうですね」
ちらりと通路を確認しながら同意する。
「なら問題なくね?」
ですよね、と返す。林田さんも俺と遠山職長と同じ意見らしく一安心した。林田さんは田辺を危険視しつつも、仲良さげに話している時もあったから、残念がっているのではと思っていたが、そんなことはないらしい。これで責任者一同、田辺脱退には異論なしとなる。
「九条君は、遠山職長からなんか言われた?教育がなってなかった、とか」
「いえ、お互い苦労したねってねぎらいの言葉をくれましたよ」
「そっか。まあ、九条君さ、直の中から退職者が出たからって気にするなよ。九条君はよくやっていたんだから、自分の責任だって負い目を感じる必要なんて全然ないからね」
田辺が辞めてよかったと思う一方で、直の責任者のあいつのせいだと後ろゆび指されてしまうのではと内心恐れていただけに、林田さんの言葉は胸にしみた。手放しで俺は無関係だとは言えないが、抱えた罪悪感が幾分軽くなるのを感じる。
ありがとうございます、と心の底から感謝を述べる。
「つーかさ、そんな仕事のことなんか今はどうでもいいんだけど。俺は九条君の連れが気になるわ。ちょっと先輩として挨拶しに行っていい?」
林田さんが、班長の顔を捨て去り唐突に言った。
「ええ!?マジすか」
「マジマジ。こんな機会滅多にないしさ、一目だけでも拝ませてよ」
「んー……」
嫌なわけではないが、首をひねる。田辺ならともかく、林田さんなら弊害はないだろうけど、会社のノリを持ち出して、御子柴さんの前で彼女だなんだと冷やかしたりしないだろうかと一抹の不安がよぎる。でも、ここで断ると角が立つんだよなあ。しかも心に響く言葉を頂戴した後だし。
「はあ、じゃあ行きます?ただ田辺には黙っててくださいよ。あいつにだけは興味本位で覗かれに来られると困るので」
田辺は女遊びが激しいと聞く。俺が女性を連れて飲みに来ていると知ったら、嬉々として乗り込んできても不思議ではなかった。もしそうなればあいつがどんな行動に出るかはわからないし、田辺のことを元ヤンだと知っている御子柴さんには怖い思いをさせることになってしまう。それだけは避けたかった。
林田さんは、飲みに来るような間柄でもあるだけあって、俺以上に田辺の女癖の悪さを心得ていたのか、
「大丈夫。わかってるって!」
と太鼓判を押してくれた。
「それで、部屋どこ?」
「待ってください。先トイレ行かせてくださいよ」
林田さんにせっつかれながら急いで用を足し、俺先行のもと、御子柴さんの待つ個室に向かう。
ふすまを開けると、御子柴さんが笑顔で迎えてくれた。
「あ、お帰りなさ……い?」
御子柴さんは言葉の最後を疑問符で締め、俺に続いて顔を出した林田さんを見て、きょとんとする。「誰?」と目が言っていた。
「えっと、この人は……」
「どうも。九条君の先輩の林田です。いきなりすいません。さっきたまたま九条君と鉢合わせて、友達と来てるって言うから、挨拶しとこうかなーと思って」
俺が答える前に、林田さんは軽快な口調で挨拶をした。
「あ、そうでしたか。わざわざどうも。御子柴です」
御子柴さんが居住まいを正しうやうやしく頭を下げる。説明をし損ねた俺はどうしようかと迷って、とりあえず個室の中にあがり、林田さんにも中に入るよう進めた。しかし林田さんはそれを断って、個室と床の段差に腰かけた。そして、俺の肩を軽く小突く。
「すごい美人さんじゃん」
林田さんはわざと御子柴さんにも聞こえるように言う。
「はあ、まあ」
「いえ、そんな」
顔の前で手を振り謙遜する御子柴さん。対して俺は、身内を褒められるのが嬉しくもありこそばゆかったりもして曖昧をしてしまった。決して御子柴さんを美人だと思っていないわけではない。
「最近?だよね。仲良くなったの」
「三週間くらい前ですかね。夜中にコンビニの前で会って、それから意気投合しまして」
「はあー、なるほどね」
林田さんが意味ありげに頷く。
「そういやそれくらいからだったよね。九条君が生き生きしだしたの」
「え、そうでしたっけ?」
目を逸らし、しらばっくれる。無意味なのはわかっていた。いつぞやの夜勤で浮かれていたのに加えて、仕事の出来を見れば、関連性があると思われても不思議ではない。時期がもろ被りしているからな。
「あ、あの、九条さんには、日ごろからお世話になってます」
御子柴さんは恋人の親に挨拶するようにかしこまって言う。
「おお、彼良い男でしょ。入社したころからよく働いてくれて、俺も散々世話になってるからさあ」
「はい。よく仕事の相談をして、良いアドバイスをいただいてます」
「もうじゃんじゃん役立てて。困ったら彼に言えば、なんでも解決してくれるから」
「はい!」
褒め殺しからの本人の前で同意なしに奇妙な取り決めがさらりと行われていた。そりゃ困っていればできる限り力は尽くすけど。御子柴さんもはいじゃないよ。
「そんじゃ、お楽しみのところ邪魔しちゃ悪いし、早々にお暇するね」
林田さんは最初から長居する気はなかったようで、そう言って立ち上がった。
「御子柴さん、だっけ。これからも九条君と仲良くしてあげてね。それで、たまにでいいから彼の仕事の愚痴を聞いてあげて。職場の人間に言えないことを抱えてることもあるだろうからさ」
「あ、はい」
「九条君は御子柴さんのこと大切にしてあげなよ。大人になって仕事以外で友達ができるなんて貴重なんだから」
「それはもちろんです」
林田さんは満足そうに頷くと、それじゃあね、とふすまを閉めて自分の部屋に戻っていった。
と思ったらすぐにひょっこり顔を出す。
「そうだ、ちょうどいいから九条君にもう一つ」
「なんですか?」
ちょいちょいと手招きされる。御子柴さんに言えないことのようだったので、変なことでも言うんじゃないかと身構えながら、耳を貸す。
「昨日の四時くらいからなんだけど、遠山職長がGMと話してくるって詰め所を出て行ったっきり、八時半に俺が帰るまで戻ってこなかったんだよね。多分田辺がらみだと思うけど、来週俺夜勤だからさ、なんかわかったら電話くれる?」
なんだ、仕事がらみか。ほっと胸を撫でおろし、わかりました、と答える。昼勤であったこと、夜勤であったことは、仕事に支障が出ないよう漏れなく連絡帳に記載して伝達を行っているが、責任者同士の話となると、誰でも閲覧できる連絡帳にかけない内容も出てくる。そういったことを話す場としてミーティングを行う日は設けてあるが、俺と林田さんは、ミーティングを円滑に進め、夜勤で疲れている側の人間を早めに返してあげるため、あらかじめ情報の共有を行うことにしていた。
「まあ、田辺が辞める直接的な原因に遠山職長が入ってるから、GMに小言もらってただけかもしれないけどね。頼むよ。じゃ」
軽く手を上げ、こんどこそ林田さんはサンダル擦る音を響かせて去って行った。結局林田さんは、一度も御子柴さんを彼女だとは言わなかった。
「どうかされたんですか?」
「大したことじゃないよ。仕事のこと」
トイレに立つ前に情報漏洩がどうたらと説教していたこともあってか、仕事というワードに御子柴さんが察したように口をつぐむ。物分かりが良い子だった。聞かれて困る話じゃないから別に答えてもよかったのだけど、いい教材になったようだから、俺もそれ以上は話さないでおいた。
「それより、ごめんね。急に連れてきちゃって」
「いえ全然。先輩、気さくで良い人ですね」
「まあね。誰に対してもあんなだよ。おかげで社内でも顔の広いこと」
「それに、とても後輩思いです。私、九条さんの愚痴を聞いてあげるよう頼まれちゃいました」
御子柴さんがくすくす笑う。
「代わりに俺は御子柴さんの問題をなんでも解決してあげるように言われたけどね」
「そうでした。では手始めに、カルピスサワーとサーモン刺しと、チーズ揚げを頼んでもらってもいいですか」
「ただのぱしりじゃん」
言いつつもふすまを開けて、通りかかった店員を呼び止めて注文する。素直に従ったのは、どのみち俺も飲み物が尽きていたのでちょうどよかったからだ。
「ところで、林田さんはどうしてここにいたんですか?」
空になった容器を店員が回収しやすいよう通路側に寄せながら尋ねてくる。
「先週話した、田辺と飲みに来てるんだって」
「え……田辺ってあの会社を辞める元ヤンキーの」
「そう、そいつ」
御子柴さんの動きが止まる。目がほんの少し動揺しているように揺れるのを見て、なんとなく考えが読めた。
「大丈夫だって。田辺が来ることはないから。林田さんには念を押しておいたし」
笑い飛ばすと、御子柴さんは呪縛から解放されたようにほっと息を吐く。
「よかった。もしかして来るんじゃないかと一瞬心配になりました」
「その可能性はあったからね。だからあらかじめ潰しておいた」
林田さんなら仮に俺と会ったことを言っていたとしても、誰との部分はぼかして答えてくれていることだろう。女が絡んでいなければ、俺に挨拶の行こうとするような律儀な奴でもないから、まず来ることはない。
「でも、示し合わせたわけでもないのに同じ時間に同じお店で飲んでるなんて、すごい偶然ですね」
すっかり安心した御子柴さんは、林田さんが来てからしていた正座を崩して言った。
「ここ、林田さんが飲み会をするときによく使ってる場所だからね。それも決まって土曜日に」
「あ、そうなんですね。だとすると、すごいってほどでもないですか」
「毎週飲み会開いてれば、いつかは重なってたんじゃないかな。それこそ、先週も先々週もどこかの部屋にいたかもしれないよ」
そう言って、俺は軟骨揚げの残りを平らげて、空いた皿を御子柴さんが通路側に寄せた皿の上に重ねた。机の上に残った料理は、シーザーサラダと串盛りだけになっていた。飲み会を初めてまだ一時間しか経っておらず、まだまだ居座ることになりそうなので、さっき頼んだものが来たら、もういくつか追加で注文しようとメニュー表を手に取る。
「あの、もしかして、迷惑だったりします?毎週誘うの」
控えめに御子柴さんが尋ねてくる。
「なに、急にどうしたの」
「いえ、そういえば先週も先々週も誘っていたんだと今更ながらに思いまして。いつも誘いに応じてくれていますけど、実際のところどうなんだろうと」
「それは、無理してんのかってこと?」
「そんな感じです。もしそうなら、次からは間隔を空けますけど……」
『毎週飲み会開いてれば』が嫌みなように聞こえてしまったのかもしれなかった。
俺はメニュー表を開かず、座敷の上に置いて言った。
「林田さんが言ってたでしょ。御子柴さんと会った時期あたりから、俺が生き生きしだしたって。俺出不精で趣味もないから、それまで土日はほとんど自宅にこもってて、退屈してたからさ。つまんない顔して仕事してたんだと思うよ。今は誰かさんが毎週予定を入れてくれて、日々に潤いが感じられているから生き生きして見えるんだと思う。これでも感謝してるんだよ」
伏し目がちだった御子柴さんの目が俺を向く。
「本当ですか?」
「嘘ついてどうすんのさ。だから御子柴さんが飽きるまで、居酒屋だろうが水族館だろうが誘われれば喜んで行くよ。俺の唯一といってもいい楽しみだから」
そう言って、微笑みかける。かっこつけすぎただろうか。しかし本心だったし、いつかは言わなければならない言葉だった。誘ってくれていることへの感謝、俺の気持ち。それはいくら誘いに応じ、楽しそうに振舞っていても、相手に伝わりづらく、むしろ無理をしているのではないかと変に勘ぐられてしまうことだってある。
御子柴さんには俺の本音を知ってもらったうえで、今まで通り気兼ねなく誘って欲しかった。
「ただその前に、俺からも誘わないとね。今のところ誘われてばっかりだから、居酒屋に飽きる前に、俺が先に飽きられるかもしれないし」
冗談を交えると、御子柴さんの顔に明かりが戻る。迷いは吹っ切れたようだった。
「そう、ですね。待ってます」
「そうって、なに可能性あるの?」
「ありえなくはないですよね。私だって誘われなさすぎると、だんだん空しくなっちゃうかもしれませんから」
「そりゃ困るね。いいとこ探しておくよ」
「ふふっ、お願いします」
そんなやり取りをしていると、店員が注文した品を運んできた。お互いの前に飲み物が、机の中央にはサーモン刺しとチーズ揚げが置かれる。御子柴さんは、当然のようにチーズ揚げを自分の手元に手繰り寄せ、早速一本をつまみ上げ食べ始めた。
来週も、その先も、土曜日にはきっとこの光景を見ることになるのだろう。そして、たまの日曜日にはどちらかの発案で遊びに出かけたりするのだろう。その時の俺は漠然とそう思いながら、幸せそうな御子柴さんを眺めていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます