属性の特徴 天・月

 ここからは、八つの属性の代表者に、それぞれの属性の特徴をもう少し詳しく説明してもらいます。


・天

 あ、どうもこんにちは。他戸照子です。「まいかたチャンプの挑戦」で主人公させていただいてます。


 天は、一言で言っちゃうと「バランス型」ね。闘気の色は白熱色よ。

 打撃も組み技もそつなく上達できるのよ。なので個々の格闘スタイルに一番幅のある属性ともいえるかも。

 超技ちょうぎも、属性特有のもの以外は、わりとなんでも習得できるのよ。


 でもそれが故に一番の特徴でもあり欠点は、どこにも秀でていない、ってこと。自分の実力がものをいう、と言えば聞こえがいいけど、ぶっちゃけ器用貧乏なのよね。

 だから極めし者の中では闘気を使った超技より格闘の技術を磨く方がいいんじゃないかな、とわたしは思ってる。闘気は、より効果的な格闘スタイルを実践するためのもの、みたいな感じで。


 超技は光を発するものが多いみたい。

 超技の項目でも触れとおりビジュアルは自由に決められるんだけど、同じタイプの超技を身に着けても天属性の超技は輝いちゃう。

 なんか主人公みたいよね(って、わたし主人公だった)。


 属性の相性としては、どの属性が相手でも得意不得意はないかな。ただ、高い能力値にあった属性の一点特化型は、ちょっと苦手ね。



・月

 え? わたし? なによめんどくさいわね。

 主人公サイドに月属性が他にいない? ちょっとなに勘違いしてんの。わたしはあんたの側についた覚えはないわよ。

 まったく……(鞄に何かをしまいながら)


 月宮静よ。「摩天楼の翳」に少しだけ出てるわ。面倒だから出たくなかったけど。


 月属性は変則技を得意としているわ。分身とか、転移とかそういうのね。闘気の色は体に近いところは薄黄色で体から離れると黒になるわ。夜の闇の月そのものなんて言われるわ。


 分身は、闘気で自分の虚像を作り出すわ。本物じゃないけどパッと見るだけだと本物そっくりだから、秒単位で戦局が変わる極めし者の闘いにおいてはとても有用な技よ。

 あと、時間停止っていうのは月属性しか使えないようよ。時間停止と言っても自分だけ動ける結界の中に相手を入れてしまうのだけれど。相手にとっては時間を止められたように感じるわね。


 防御系、補助系、移動系の超技が習得しやすくて、相手の技を返してみたり、あちこち動き回ったりトリッキーだと厄介に思われている属性の一つよ。


 力技で押してくる相手には不利ね。分身で惑わせても、転移で位置を変えてみても、辺り一帯に攻撃を仕掛けられたら有利な点が帳消しにされてしまうから。

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