能力値とレベル

 長年の修練の成果で極めし者になれた!

 と喜ぶのはまだ早いです。むしろここがスタートと言っても過言ではありません。

 極めし者同士の闘いに勝ててこそ、ですからね。


 極めし者の強さを測る上で参考になる、能力値とレベルの話をしましょう。

 ……当然ですが、この現実世界で空中に能力値やパラメータなどがポンと表示されることはありません。

 極めし者の登録義務もないので、そもそもレベル分けする必要もありません。

 一般的には。


 昨今、極めし者が犯罪にからむケースが増えてきています。犯罪組織が極めし者を抱え込んだり、外部の者をかどわかしたり騙したり、大金を積んで雇ったりして犯罪に関わらせるケースもあります。

 なので、警察は諜報組織などは、一度犯罪に関わった極めし者のデータを保有しています。

 また、捜査に関わる極めし者についても把握しています。


 レベリングの方法は、直接対戦した者が「大体こんな感じ」と評価します。

 その人が感じた相手の強さということで、主観が入ってしまうことも多分にあります。別の人が対戦するとまた評価が変わるということもあります。

 マンガのように強さを測る機械があれば便利なんですけどね。


 では、どのような数値があるのか、ご紹介させていただきます。



・能力値

 5つの能力値があって、それぞれ5段階評価です。


 強靭度:力の強さ、体の頑強さ、体力。打撃力に直結する。

 機敏度:素早さ。文字通り、どれだけ素早いか。

 器用度:手先の器用さ、体のバランスや動かし方もここ。攻撃をうまくあてることができるのか。

 知性度:知識の深さ。相手の攻撃を先読みすることに長けているとこの数値が上がる。

 知覚度:五感の鋭さ。闘気の内包量にも関わる。


 一般人は普通が2、優れた人が3、エリートが4。5がつくことはまれ。ただし知性度では3や4もたくさんいるし5もあり得ます。

 極めし者は3が平均。知性度以外でも5もあります。



・極めし者としてのレベル

 格闘レベルと闘気レベルの平均が、極めし者としてのレベルになります。


 格闘レベル:格闘技の技術的な面と、どれだけ格闘技に頼った闘いをするのか。

 闘気レベル:闘気の量と扱い方、どれだけ闘気に頼った闘いをするか。


 10を上限とし、4以下が低レベル、4~7が中レベル、7以上が高レベルと称されます。

 4と7が2つのレベルにまたがっているのは、レベルの決定法が対戦者の評価によるので幅を持たせているため。



 これらの数値と、闘い方のスタイル、後述の超技ちょうぎや闘気の属性などが、極めし者のデータとして記録されています。

 極めし者になったばかりだと闘気レベルは低いです。いくら格闘レベルが高くても、扱える闘気の量が少なければ極めし者の中では低レベルです。逆に、闘気ばかりに頼っていても、闘気封じなどの対策をされると途端に力が発揮できなくなります。

 バランス良く鍛えるのが無難なのですが、この辺りは各人の好みになりますね。



 しかしこのデータは捜査関係の組織にしかないので、そう言ったところに縁のない極めし者には閲覧できないんですけどね。

 もし登録が義務化されたら、某漫画のように「C級極めし者」とかランク付けされるかもしれませんね。

 それはそれで何だか複雑な気分ですが。

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