第11話 ゲームPSVita『UNIT13』(TPS)レビュー

 久々にゲームのレビューです。またPSVITAですが……他のゲームは処分してしまったので。記憶を頼りに書いてみても良いかもしれませんが。


 結論から言うとかなり面白いゲームです。……しかし、万人受けはしません。

 なぜなら、難易度が非常に高いからです。

 選択するキャラクターにもよりますが、ザコ敵に数回撃たれたらはいおしまい。慎重に進んでも一度見つかったら集中砲火。警備が手薄な所を進もうとするとトラップで即死。

 このように主人公はあっけなく死にます。ハリウッド映画の主役のようなタフな活躍を期待すると肩透かしにあいます。

 結果として、敵に見つからないことを祈りつつ、地道に進んでいくことになります。

 もっとも、派手なプレイも出来なくはないようです。……私のように実力が伴わない者には自殺行為ですが。


 ただ、それが本作独自のゲーム性に繋がっていることも否定できません。

 撃ちまくりのTPSではなく、慎重に攻略ルートを構築し、敵を倒す順番を思案する……そんなパズルのような中毒性があります。

 何度もやられながら、後悔と反省を繰り返して「学習」して、上手くなっていけるゲームです。

 そう考えると使いまわしのマップも「地図を頭に入れる」という意味を持ちます。これはあのマップだからあのルートで、というように。

 また、実はこのゲームは単体の敵を倒すこと自体は難しくありません。エイムアシストで照準が敵の頭に吸い付くようになっているからです。

 つまり、冷静になれる攻略手順を組み立てられれば、TPSが得意でなくても攻略できなくはないのです。


 実際に、ゲームがそれほど上手くない私でも、全ステージ最高評価、重要ターゲット(ボス)を全部倒すまでプレイできました。

 これはリトライ時のロードが早くて、何度も挑戦しやすいというのもありますが。このゲームは起動時とステージ開始時には長いロードがありますが、リトライ時のロードは短いのです。

 ステージ開始時のロード画面もそのステージの目的が表示されるなど、ロード画面で退屈しないようにとの気配りを感じます。


 他にも、WIFI接続でオンラインランキングに対応していたりデイリーミッションがあったりと飽きさせない要素があります。

 遊びすぎて、コンビニの監視カメラを見て「ああこのルートでは見つかるなあ」と思うようになってしまったぐらいです。


 とはいえ、欠点もあります。

 先に挙げたように起動時とステージ開始時の長めのロード。加えてタッチ操作を強要する部分がある点です。

 PSVITA初期のソフトにはありがちと言えばそうですが、気になる方は気になるかと。

 まあ、それでも面白いことは確かですが。


 難しい……だからやりがいのあるTPSです。

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