第309話 徹夜明け

 棚卸のバイトを請け負った。

 うっかり軽く請け負ったが…平日深夜から朝方、しかも連勤で請け負っちゃった。


 派遣の仕事を終え、深夜バイト…眠れぬ2日間を乗り切った祝日の朝…

「疲れた…」

 疲れすぎて眠くない。

 車に転がる、空き缶は眠気覚ましドリンク4本。


 帰宅してベッドで横になる…

 下から走ってくる足音…

『ニーーーートーーーーー』

 大きな声で鳴きながら部屋に入ってくるチョビさん。

『どこ行ってた?』

 ベッドに飛び乗り、顔を近づける。

「チョビさん…なんか久しぶり…」


『寝る? 寝るの?』

 枕元で座って、ジッと僕を見ている。

「うん…少し眠るよ」


『僕も寝ようかな?』

 ベッドに潜り込むチョビさん、相変わらず布団を捲らないと潜り込まない。

 毛布と布団の隙間をモゾモゾ…モゾモゾ動き回る。

「寝れない…」

『あんまり眠くない』

 結局、布団から出て、僕の上にドカッと座る。

「チョビさん…眠らせて…」

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