第308話 早朝から…

 その夜は、朝方までチョビさんが布団から出たり入ったりを繰り返していた。

「チョビさん…眠れません」

 勝手に入って、勝手に出て行けばいいのだが、チョビさん、出て行くときは無言だが、帰ってくるときは

「ニートー…ニートー」

 1階から鳴きながら2階に戻ってくる。

 そして布団を捲らないと入って来ない、

 それまで枕元でウロウロするから眠れない。


 その夜は何度、繰り返しただろう…

 ウトウトした明け方…

「ニート…ニート…オェッ…」

 わざわざ、ご飯を食べて戻ってきて、もどしやがった…チョビさん。

 朝から生臭いカリカリの臭いが立ち込める。


 そして…吐いた後は、片づけるまで、その部屋には入らないチョビさん。

 来なくても…寝れない…臭くて。

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