第290話 クロさん危険です

 居間でクロさんがポケーッとくつろいでいる。

『ニート…ちょっと撫でてみ』

 クロさんが頭を突きだす。

 グリグリ…グリグリ…

 頭やら喉やら尻尾の付け根をグリグリ撫でる。

『ニート、気持ちいいね~』

 クロさんは、とにかく撫でられるのが好きだ。


 たまに静電気がパチッと走るが…猫って痛くないのかな?


 そのままキッチンへ行って、お湯を沸かす。

『ニート、もっとだ』

 クロさんが付いてくる。


 台所の椅子に飛び乗りたいクロさん…太り過ぎてジャンプできない。

『ニート、ニート』

 抱っこして椅子の上に座らせて撫でる。


 どうしても目線を合わせたいらしいクロさん。

 電気コンロの上にジャンプしようと、おしりを振り始める。

「クロさん、ソレはダメです…」

 火傷させるわけにはいかない…

 電気コンロは猫には危険なトラップだと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る