第284話 オレンジ

 朝方、チョビさんが布団へ入ってくる。

 ブラインドを開けると冬の空から光も部屋に入ってくる。

 布団を捲ると、光が透けて…

 オレンジ色のかまくらのような小さな空間が出来る。

 チョビさんがモソモソと入り、丸くなったり、伸びてみたり…

 40cmほどのドーム状の空間、ほんのり暖かい場所。


『ニート…手…』

 チョビさんが前足を伸ばして僕の手を軽く引っ掻く。

 キュッと握ると

 ニギッと握り返す


 今日は日曜日

 いつもより少しだけ一緒に眠れる。

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