第283話 明け方は

 朝になるとチョビさんが布団に潜り込む。

『ニート…寒いよ』

 夜は足元から入り、僕の足を枕にして眠る。

 朝は上から入ってきて抱っこして眠る。

『ニート、あったかいね』

 ウトウトと眠るチョビさん。

「後、30分で出勤時間なんだけど…」


 ずっとこうしていられたらいいのに…

 ずっと…なんてないんだと、僕は知っているから…


 時々、涙が零れてしまう。


 せめて…僕が先に死ねたら…な。

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