第271話 寒い朝
『ニート、ノラ来たよ』
リビングの窓をカシカシ引掻いてノラさんを呼ぶチョビさん。
とりあえず玄関の風除室にダンボールとご飯、水を置いておく
モソッとダンボールに入るノラさん。
『ノラ、ノラ』
チョビさんはノラさんが好きだ。
ダンボールで丸まるノラさんを覗き込むチョビさん。
なにやら楽しそうだ。
今年も冬が来る。
ノラさんは自然と共に生きている。
とても強い。
だから、せめて寒い日くらいは誰かに甘えていい。
暖かくなる日まで…
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